不安・憂うつでしかたがない/気持ちが落ち着かない(症状で調べる心の病気-①)

症状

自分で何かおかしいと感じるとき、その症状によっては様々な「心の病気」が疑われます。
放っておくと症状はどんどん悪化し、結果的に治療が長引いてしまう結果にもなりますので、早めの受診が必要です。
これから数回に分けて、『症状で調べる心の病気』を掲載していきますので、少しでもお役立て頂けたらと思います。

【不安・憂うつでしかたがない/気持ちが落ち着かない】
「不安」とは特定の対象がない、漠然とした恐れの感情のことです。
何となくよくないこと、危険なことが起こりそうだと感じて落ち着かず、緊張感や危機感などが生じます。
恐れの原因が特定できるときは、それを「恐怖」と呼んで区別します。

不安があると頭痛やめまい、動悸、発汗など、自律神経の乱れによる身体の不調が現れます。
不安を感じること自体はごく自然な生理的反応ですが、不安感情が過剰になると、神経症性障害やストレス関連障害の誘因となることもあります。
不安症状はうつ病などを併発しやすく、甲状腺機能亢進症やアルコール依存などに起因することもあります。

この症状から考えられる病気としては、うつ病・パニック障害・重度ストレス反応(適応障害)などが疑われます。
それぞれの更に詳しい症状としては、以下の様なものがあります。(●…精神症状/〇…身体症状)

<うつ病>
強く長いストレスにさらされたときにかかることがある。
●気分が落ち込む ●日ごろ興味や喜びを感じていたものに気持ちが向かない ●行動するのも考えるのも面倒でおっくう、疲れを感じやすい ●集中力や注意力の低下 ●自信喪失 ●自責の念や無価値観 ●将来を悲観的にとらえる ●自傷行為(自分を傷つける)をしたり、自殺を考えたりする
〇不眠 〇食欲低下、体重減少 〇性欲の減退 〇疲れやすい体質(易疲労性=身体をあまり使っていないのに疲れを感じる)

<パニック障害>
突然、息苦しさを感じ、死んでしまうような気がする。
●突然不安感に襲われ、「このまま死んでしまうのではないか」と感じる
〇動悸 〇頻脈(心拍数が増加している状態) 〇息苦しさ、呼吸困難、過呼吸 〇胸の不快感 〇発汗 〇ふるえ 〇吐き気 〇めまい 〇手足のしびれ

<重度ストレス反応(適応障害)>
適応障害…環境の変化に適応できない。
●憂うつ感 ●気分の落ち込み ●絶望感 ●不安感や焦り ●恐怖感 ●感情がコントロールできない ●神経質になる ●ひきこもりがちになる。学校や仕事に行きたくなくなる
〇動悸 〇発汗 〇めまい 〇不眠 〇肩こり 〇疲労感 〇食欲不振 〇やせ(体重減少)

心の病気になってしまうということは、誰にでも起こり得ることです。
本人がおかしいと感じること、周りの人がおかしいと感じること、そして周りの人が心の病気を十分に理解し、サポートしていくことが大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史