トラウマについて/1.生きづらさをまねくトラウマの症状【トラウマの影響】

心の病気

自分で自分をコントロールしにくくなっていく

非常につらい、危険な体験をしたことでできた心の傷は、さまざまな現れ方をします。
トラウマによる症状は互いに関連しあい、生きづらさへとつながりがちです。

●トラウマの影響は「調整障害」として現れる

トラウマの影響は、症状として現れます。
トラウマの後遺症として現れるPTSDの主要症状は、ICD-11によれば「再体験」「回避」「脅威感」とされます。

ただ、トラウマの影響はそれだけにとどまりません。
感情やものごとのとらえ方、人とのつきあい方などを、ほどよい状態にコントロールしにくくなる「調整障害」をもたらすこともあります。
もっとも「自分でコントロールしにくい」という点では、PTSDの3つの主要症状もまた調整障害の現れともいえます。

症状の現れ方には強弱はありますが、いずれにしろ自分の調整方法がわからない状態で、人生という旅路を安全に走り抜くのは容易ではありません。
調整方法を学ぶために、まずは自分自身になにが起きているのかを確かめていきましょう。

■PTSDの症状
災害や事件、性暴力など、非日常的な恐怖体験によるトラウマでは、再体験や脅威感の症状がとくに強まりやすくなります。

・再体験
トラウマ体験時の記憶が勝手によみがえる。
記憶の調整障害の現れのひとつ。

・脅威感
神経のたかぶりが続く。
体の状態をうまくコントロールできなくなる。

・回避
トラウマ体験を思い出すような状況を避け続ける。
適切な行動がとれない状態。

■複雑性PTSDの症状
ICD-11では、PTSDの3つの症状に加えて、以下の症状がみられる場合を「複雑性PTSD」としています。
いずれも、ほどよい状態に自分をコントロールできなくなっている状態です。

・感情の調整障害
感情をコントロールできなかったり、自分の気持ちがわからなくなったりする。

・ネガティブな自己概念(認知の調整障害)
ものごとのとらえ方にゆがみが生じ、極端な自己否定感をもちやすい。
自分に対してだけでなく、他者、世界を見る目も変わってしまう。

・対人関係の障害
他者との関係を維持し、親しくなることが難しくなる。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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