大人の発達障害/4.生きづらさを改善するために【家族】

症状

「カサンドラ症候群」だとあきらめない

最近、「カサンドラ症候群」という言葉を聞きます。
発達障害がある本人ではなく、パートナーが、相手に何をいってもわかってもらえないときにいうようですが、あまり適切な言葉とはいえません。

●本人は変わろうとしている

夫婦間でコミュニケーションがとれないとき、「カサンドラ症候群だ」と、コミュニケーションをとるのをあきらめてしまうことがあります。
夫が自閉スペクトラム症という場合が多いようです。

しかし、この言葉を使うことはなるべく避けたいものです。
妻が被害者で夫が加害者という図式は、関係を破壊するだけです。

横暴で気持ちをくもうとしない一方的な夫もいますが、多くの場合は違います。
自分に発達障害があってうまくコミュニケーションがとれていないと自覚する人が増えているからです。
本人は変わろうとしているのです。

●言葉できちんと結論から話す

夫婦の会話のほとんどは気持ちの交流です。
妻は何も言わなくてもわかってほしいのに、発達障害のある夫には、それがいちばん苦手なこと。
妻は嘆きますが、夫は感情のない人ではありません
愛されたいと思っているし、いい関係でいたいと思っています。

気持ちや事情を言葉で説明しましょう。
私は不快だ、○○してほしい、などとはっきり言います。
すじを通せばわかるはずです。

●カサンドラ症候群には性差の問題が関わる

一般に、男性では論理思考が優位で共感性機能が低く、女性はその逆の傾向があります。
家庭生活では共感性機能が重要です。
妻は気持ちをわかってほしいという共感性機能重視型ですから、夫が自閉スペクトラム症だと耐えられないでしょう。

自閉スペクトラム症は、1対4で男性に多いといわれます。
知的障害のない高機能自閉スペクトラム症ではさらに性差が大きく、1対8から10ともいわれます。
ただ、本書でとりあげている、診断基準を満たさないような自閉スペクトラム症傾向(グレーゾーンとも)をもつ人の男女差はそれほどないようです。

これから女性の社会進出が進み、家庭のなかの男女の役割も変化してくると、カサンドラ症候群がもっぱら加害者=男、被害者=女とする図式は、成立しなくなるかもしれません。

奈良 心理カウンセリングルーム
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