摂食障害について/④家族がつくり出す悪循環から抜け出そう!【もしかしたら摂食障害? と思うときには】

心の病気

本ブログはすでに摂食障害になっている人を対象として書いていますが、ご家族の立場からすると、「もしかしたら摂食障害?」と思ったときにどうするか、というテーマもあると思います。

例えば、どんどんやせてきた、好き嫌いが急に増えた、食事の量が多いと文句をいうようになった、少し食べただけで具合が悪くなる、家族と一緒の食事を避けるようになる、家族の料理をつくるようになり自分自身はあまり食べない、やたらと動くようになる、などは「拒食」を思わせる徴候ですし、家の食べ物が急になくなる、ゴミの量が増える、たくさん食べるようになったけれども太らない、食後や夜中にトイレにいくことが増えた、などは「過食」を思わせる徴候です。

摂食障害の治療の導入というのは決して簡単なことではなく、気づいたからすぐに治療、というコースがうまくいく人はほとんどいません。
「もしかしたら摂食障害?」と思ったときには、まずはご家族だけが専門家に相談したほうがよいのですが、それでもうまくいくとは期待しないほうが無難です。

最も役に立つのは、本ブログで書いてきたような性質のことを、本人が病気であろうとなかろうと実行していくことです。
本人のペースを尊重する、質のよいコミュニケーションをする、本人が自分を好きになれるようにする、などということは、仮に摂食障害でなかったとしても非常にプラスになることです。

過食をともなわない拒食症の人などは、安心さえ提供されれば治療を受けなくてもだんだんと治っていくことがあります。
ですから、よほど生命に危険が迫っているのでなければ、「何が何でも医療機関を受診させる」ということよりも、本人の現状を受け入れて、安心を提供することのほうがずっと重要である場合も多いのです。
「受診」にこだわりすぎると、そこで本人の不安を刺激するようなやりとりが行われることも少なくありません。
それは病気には明らかにマイナスです。
そして、ようやく「受診」した医療機関で、脅すようなことをいわれて深刻な医療不信になることすらあるのです。

生命の危険については、もちろんご自身では判断できないでしょうから、専門家にご相談ください。
ご本人をどういうふうに受診させるか、ということも含めて、まずは専門家の知恵をもらったほうがよいと思います。
患者さん本人を安心させてくれそうな治療者であるかも、よく見ておいたほうがよいでしょう。

本人に何かのきっかけを与えたいときは、「困っていることがあったら何でも話して」といういい方に留めたほうがいいと思います。
「あなた、本当は摂食障害なんじゃないの?」「ひどくなると命にもかかわるのよ」「摂食障害などになったら人生を棒に振る」などと不安や脅しを押しつけるような態度をとらないようにしてほしいのはいうまでもありません。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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