摂食障害について/④家族がつくり出す悪循環から抜け出そう!【症状のコントロールはやめよう】

心の病気

すでにおわかりだと思いますが、「拒食」の人に食べさせようとしたり、過食を止めたりすることには、何の意味もないばかりか有害です。
それぞれの症状には、「現状で何とか生きていくためのバランスをとる」という機能があるため、単にその症状を奪うことはまずできないですし、奪い取ったとしたらもっと深刻な病気に入れ替わるだけかもしれません。

また、以前のブログで書いたように、「拒食」の人に食べさせる、「過食」の人の過食を批判する、ということをやってしまうと、摂食障害をつくり出したプロセスそのものに加担することになってしまいます。
病気を治していこうと思ったら、まずはそのパターンから変えていく必要があります。

症状を話題にすることはやめようと思っていても患者さん本人から、「どうしたら太らないでいられるの?」「どうしたら過食を止められるの?」「いったい私は何を食べたらいいの?」と問いかけられる(問いつめられる)ことも少なくありません。
そんなときのコツは、「症状については何もメッセージを出さない」「症状そのものの土俵には乗らない」ということです。
そして、ただただ、不安な気持ちに共感することです。
例えば、「どうしたら太らないでいられるの?」とたずねられて、「そうね、〇〇を食べて、運動をこのぐらいすればいいんじゃない?」などと答えると、患者さんの不安はあおられます。
「何を根拠に?」「もしもそれで太ったらどうしてくれるの?」という具合に、です。
前述の例に当てはめれば、「そうね、〇〇を食べて、運動をこのぐらいすればいいんじゃない?」というコメントは、「手術はきっと成功するわよ」といっているのと同じことであり、確かに正確ではないことです。
家族は治療者ではなく、あくまでも支え手なのです。
ですから、「ずっとそういうことばかり気になってしまうのは、つらいでしょうね。早く病気が治って、そういうことが気にならないようになるといいね。そのためには何でも協力するね」といってあげる姿勢のほうがはるかに適切です。

もちろん、それで患者さんの不安はゼロにはなりませんが、それはそういう病気だということで受け入れるしかないことです。
不安を「なくす」のではなく「寄り添う」ことが大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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