③感情を活用して摂食障害から抜け出そう!【トラブルにつながらない話し方を知ろう】

心の病気

●摂食障害の人が自分の気持ちを話せるようになるということ

自分の気持ちを話したらトラブルにつながるのではないか、という心配を、多くの摂食障害の人がしています。
もともと不安が強い人たちですから、トラブルを怖れる気持ちも強いのですが、実際に生育過程でそのような体験をしている人もいますし、「気持ちを話すのはトラブルのもと」と考える親に育てられている場合もあります。

摂食障害を治していくためには、自分の気持ちを話して状況を変えていくことが、ある程度できるようになる必要があります。
これは、いつでも、という意味ではなく、「病気になるくらいなら、その代わりに」という程度の感覚です。

摂食障害になるような繊細で思いやりの深い人が、どんな状況でもバシバシと自己主張するようになる、などということは、まずあり得ないでしょう。
おそらく、一生、繊細で思いやりが深く、どちらかというと自己表現も控えめなのだと思います。

しかし、摂食障害になったときのように、自分ひとりで我慢して病気につながるくらいなら、自分の健康を守るために必要なことは話す、というようなバランス感覚を身につけることは重要です。

●自分の「気持ち」を話している限りトラブルにはならない

そうはいっても、トラブルになる可能性があれば、なかなか話しにくいものでしょう。
ここでは、トラブルにならない話し方をご紹介しておきます。

これは前回の「境界線」の問題とも関連するのですが、人は、相手が自分の「敷地」に入ってきて決めつけるようなことをいうと怒るものです。
「何もわかっていないくせに」「余計なお世話だ」と感じるのは、まさに相手が自分の「敷地」に入っている証拠です。

具体的には、「あなたは〇〇な人間ね」「あなたは△△だと思っているんでしょうけど」というように、相手について何らかの決めつけをするような内容です。
その人の事情はその人にしかわからないものであり、決めつけられるようなことをいわれると、愉快なものではありません。

相手に協力してもらって変化を起こしたければ、相手を怒らせないほうがうまくいきますし、摂食障害の人は全般に「怖がり」ですから、怒られることそのものがかなりのトラウマになりかねません。
相手を怒らせないためには、相手の「敷地」に入らないことです。
つまり、相手についての話をしないということです。

例えば、「いつも約束をやぶってばかりいないで、もっときちんとしてくれる?」といういい方は相手の「敷地」に入っています。
「いつも約束を破ってばかり」「きちんとしていない」という相手についての決めつけが含まれているからです。
こんなふうにいわれたら、よい気持ちはしないでしょう。
しかし、「やってもらえると思っていたことができていないと、パニックになってしまうの。これからは、できそうもないときは早めにいってくれると助かるんだけど。心の準備ができるから……」というふうに話せば、相手の頭に血が上がるということはないでしょう。
ここで話されていることは「パニックになる」という自分の気持ちと「できそうもないときは早めにいってくれると助かる」という希望と、「心の準備ができるから」という目的であり、いずれも自分自身の「敷地」の中で話せることです。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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