焦りもやっかいな感情です。
不安とセットで感じることが多いかもしれません。
焦りを感じやすいのは、時間に追われているとき、すべきことができていないとき、人と比べて自分が劣っているのではないかと思うとき、急に意見を求められて何かすぐに言わなければならないときなどでしょう。
焦っていると、考えも行動もカラ回ってしまって、ただでさえ予定どおり進んでいないのにさらに進行が遅れてしまい、「もうどうしたらいいのかわからない」とパニック状態に陥りがちです。
以前に説明したように、感情はしっかり味わうことで消化されますから、焦っているときは「ああ、今焦ってるなあ」とまず焦りを認めてあげましょう。
そのうえで、「大丈夫。落ちついてひとつずつゆっくりやれば間に合うから」と自分にくり返し言い聞かせてあげましょう。
焦ると何か忘れたり、どこかにぶつかったり、ろくなことがありません。
実は私もよく焦ります。
私の場合は、出かける前に時間がなくなってきて焦る、細かいことをよく忘れ、それを思い出したときに焦ることが多いです。
経験上、焦っていいことはないと身をもってわかっているので、「今焦ってるよね。うん、焦ってる。でも大丈夫。落ちついて。あとやることは、AとBとC。でも、Cは今無理にやらなくてもなんとかなるから、とりあえずAとBを丁寧にやろう」などとひとりごとをつぶやきながら支度をしています。
そして、焦ってしまっても、結果的に大事にいたらなければ上出来と自分をほめるようにもしています。
たとえギリギリになっても間に合えば「よくやった」、忘れ物をしてもなんとかカバーできれば「すばらしい」と自画自賛して、窮地を乗り切った自分をほめるのです。
焦りやすいのは昔からなので、そう簡単には変えられませんが、そうやって、焦ってもなんとか乗り切れることを自信にしていけば、焦りも悪くありません。
焦りや不安を感じると、「どうしよう」とオロオロするばかりで何も手に着かないことになりがちですが、これを「どうしたらいいか」「今何をしたらいいか」に変換して考えるように練習していけば、焦りとうまくつきあえるようになります。
くれぐれも焦っている自分にダメ出しして、さらに自分を追いつめることのないようにしてくださいね。
★焦っているときは、落ちついて目の前のことができるよう自分を応援しましょう。
奈良 心理カウンセリングルーム
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