②摂食障害の悪循環から抜け出そう!【「過食」の悪循環から抜け出そう】

心の病気

●「過食」のエネルギーをつくり出すものを知る

「過食」は、ストレスにゆきづまったときに出てくるものです。

そこに込められた気持ちは、怒り、罪悪感、自責感、不安などです。
これらのネガティブな気持ちが、「モヤモヤとした」気持ちとして胸にたまっているときに、それを何とかしようとして起こってくるのが過食の症状です。

この「モヤモヤとした」気持ちが強まるのには、きっかけがあります。
その多くが、だれかとのやりとりです。
人とやりとりした結果、怒り、罪悪感、自責感、不安の「モヤモヤとした」気持が残るのです。
直前に人と具体的なやりとりをしたわけではなくても、以前のやりとりを思い出したり、そこから引き出された結論について考えたりしていても、「モヤモヤとした」気持は強まります。

過食には2種類あるということを以前お話ししましたが、すべての過食に「モヤモヤとした」気持ちが関連しているわけではありません。
飢えへの反応として起こる過食は、本来は中立的な自己防御反応です。
しかし、それを「また過食をしてしまっただめな自分」として見れば、自責感につながり、「過食」のエネルギーになっていきます。

過食症状が最も激しいときには、2つの種類の過食がつながったようになって習慣的に過食が起こっているものです。

ですから、「過食」の場合も、病気について正しい知識を持つことは重要です。
過食には2種類あることをよく知った上で、「過食」のエネルギーをつくり出しているものは何かを考えていきます。

●過食は必要なものだと認める

「過食」は、自分を嫌いだと思う気持ちが蓄積されたところに起こってきます。
そして、「過食」がひとたび発症すると、「過食をやめられない自分」をますます嫌いになるということになってきます。

ここで重要なのは、過食について自分を責めない、ということです。
自分を責めてしまうと、ますます自分のことを嫌いになり、ますます「過食」がひどくなる、という悪循環に陥ってしまうからです。

過食をする自分を責めないためには、過食は必要なものだと認めることが重要です。
これは気休めではなく本当のことです。
まず、飢えに対する反応としての過食は、生体防御反応であるとご説明したとおり、生きていくために本当に必要なものです。
飢えているのに「もっと食べなければ」という気持ちにならなかったら、本当に死んでしまうでしょう。

そして、「過食」も、当面は必要なものです。
なぜかというと、「過食」があるおかげで、「モヤモヤとした」気持ちに押しつぶされずに、何とか生きているからです。
「過食」があったから生き延びてこられたのだ、と思わせる人はたくさんいます。

そういう意味では、「過食」も生体防御反応であるといえましょう。
あまりにも強い「モヤモヤとした」気持ちにやられてしまわないように、強い気持ちにできるだけ直面しないですむように何とか自分を守っている症状だといえるからです。

過食は楽なものではありませんし、治療の過程でなくしていく症状ですが、まずは「自分には過食が必要なのだ」と、過食の価値を認めてあげることが治療の第一歩です。

過食をする自分を責めている限り、過食はなくならないといえます。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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