②摂食障害の悪循環から抜け出そう!【摂食障害になると、悪いパターンが悪化する】

心の病気

●「拒食」をつくり出した構造が悪化する

摂食障害の治療でまず注目する必要があるのは、摂食障害になることで、病気をつくり出した悪いパターンが悪化している、という事実です。
「拒食」の人は、それまでの自分のやり方が通用しなくなって遭難したような不安の中で発症するのですが、体重が減ってしまうと、家族が心配をするので、その心配に振り回されるようになり、ますます本人のやり方が乱されることになります。

そもそも、「拒食」のときには、不安に吹き飛ばされないように「拒食」にしがみついているといえます。
それなのに家族は、「そんなにやせていたら不健康だから、もっと食べなさい」「こんなにやせて、家族を心配させるなんて……」などといって、「拒食」にしがみつく手を無理に離そうとしたり、さらなる不安の嵐に陥れたりしてしまうのです。
しがみつく力がますます強くなるのも当然のことだといえます。
無理やり食べさせたり病気のリスクを説明したりすることで拒食症が治らないのは、むしろ当たり前なのです。

●「過食」をつくり出した構造が悪化する

「過食」は、自分を嫌う気持ちが蓄積されたところに起こりやすいものですが、過食症状が始まると、その傾向はますます悪化します。

過食や嘔吐という症状は自己嫌悪に直結するものですから、過食症状そのものが、自分を嫌う気持ちを悪化させます。
また、周囲は「過食」の人に対して、「いいかげんにやめなさい」ということが多いです。
過食がやめられないのは本人の意思の問題だということを伝えているのです。
そうすると、本人は、「自分は意思が弱い、だめな人間だ」と思い、ますます自分を嫌いになります。
「わがままだ」「家族が稼いだお金を無駄に使っている」「家族を振りまわしている」「飢えている国の人たちのことを考えなさい」などと責められている患者さんも少なくありません。
こんなことをいわれて自分を好きだと思える人はいないでしょう。

自分を嫌いだと思う気持ちが「過食」につながるわけですから、病気を発症したあとの周囲の対応は、「過食」をますます悪化させるエネルギーを生み出しているのです。

まずは病気に対する姿勢を見直すことから、治療は始まります。

そして、それは周囲の意識変化から始まるものです。
患者さん本人は、病気である限り、「それでも自分はわがままなのではないか」という罪悪感を抱え続けます。
そういう症状のある病気だからです。
だからこそ、周囲が、「わがままではない」と伝えてあげることが治療においては重要なのです。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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