①摂食障害は治る病気です【摂食障害が生活に及ぼす影響-2】

心の病気

●「過食」が及ぼす影響

「過食」は基本的に自分でコントロールできるものではありませんし、時間がかかるものですので、日常生活の時間を不本意に食っていきます。
翌朝早いことがわかっていても、夜中の過食が止められず、身体は疲れ切る、というようなことも珍しくありません。
症状がひどくなると、朝に出かけなければならない日でも朝から過食が始まってしまい、結局出かけられなくなる、ということもあります。
それがひどくなってくると、仕事や学校を続けることができなくなってしまいます。

学校や職場には通えていても、休日は何回も繰り返してほとんど一日中過食、という人もいますし、学校や職場から帰ったあとは、ほぼ間違いなく過食になります。
宿題や家事などやらなければならないことは基本的に後まわしになりますので、無理のある生活になり、だんだんとまわらなくなってきます。
そして、そのことへの不安や焦りや罪悪感で、ますます過食がひどくなる、という悪循環に陥っていきます。
「過食」の人は、基本的に自分の症状を恥じていますので、過食を人から隠そうと必死です。
そしてそこには常に罪悪感がつきまとっています。

例えば、人と約束していても過食がひどくていかれなかった、というようなときには、約束があるのに過食をしてしまった自分を責め、いかれなかったいい訳のために嘘をつく自分を責めてしまいます。
そんなことを繰り返しているうちに「どうせ約束しても守れないから」と引きこもってしまう人もいます。

多くの人が困っているのは、経済的な問題です。
過食にはとにかくお金がかかります。
その食べ物の量が半端でないからです。
「非排出型」の人はまだましですが、嘔吐のある人は、とにかく多くの量を食べることになります。
ひとり暮らしで会社勤め、という若い女性にはなかなかまかなえない額です。
多くの人が親や配偶者に過食代を援助してもらっていますが、「せっかく稼いでくれたお金を、ただトイレに流している」と自分を責めていることがほとんどです。

こうした経済的な問題も手伝って、「過食」の人の中には万引きをする人もいます(しない人もいますので、くれぐれも決めつけないでください)。
それほど追いつめられているということでもあり、「自分はこの程度の人間」という、自分を嫌いな気持ちの表れでもあります。

これらの問題は治療の中で個別対応していますが、いずれも病気の症状であるわけですから、社会にもっと知られ、経済的にもきちんと位置づけられてほしいと痛感しています。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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