①摂食障害は治る病気です【摂食障害が生活に及ぼす影響-1】

心の病気

摂食障害の影響は身体だけではありません。
生活面にもさまざまな支障をきたします。
本人が苦しく思うのは、むしろこちらの側面です。

●「拒食」が及ぼす影響

「拒食」は、体重が増えることへの恐怖ですので、その恐怖を解消するためにはあらゆる努力をします。
また、「拒食」になる人は、もともと「続ける」ということが得意な人が多いので、ひとつの習慣が始まるとそれは果てしなく続き、「もっとやらなければならないのではないか」と次第にエスカレートしてくるものです。

そのひとつの形が運動強迫です。
運動は適量であれば心身に気持ちがよいものですが、「拒食」のときの運動は気持ちがよいというレベルのものではありません。
運動をし続けなければならないことも苦しいし、運動を減らすことも不安で苦しい、という板挟み状態の中で、延々と運動を続けていかなければならない、というのが「拒食」のときの運動です。
身体がどれほどきつくても運動を休めない、というのはかなりつらいことです。

また、運動に相当の時間をとられるために自由にスケジュールを立てることができないという縛られ感も強いのです。
就職や通学ができない理由が「運動」という人も少なくありません。

「拒食」があると、人と一緒に食べることができませんので、社会生活にそれだけ制限ができてしまいます。
就職をしたのはよいけれども、昼食の時間をどうやって不自然でなく過ごすか、ということに真剣に悩んでいる人も少なくありません。
食べることなどできないけれども、食べないことが「変に思われる」ということも十分にわかっているのです。

誰かと親しくなりたいという気持ちはあっても、そのつき合いの中で必ずや出てくるであろう「一緒に飲み食いする」というシーンを考えると、だれとも親しくなれない、と孤独に悩んでいる人もいます。
「人に食べさせたがる」「人が食べるものを気にする」というパターンが出てくる人も少なくありません。
相手は主に母親など、身近な人が多いです。
自分は食べすぎているのではないか、体重が増えているのではないか、ということを常に怖れているので、身近な人が自分よりも食べないと不安で苦しくなるのです。

本人にとっては不安の表現のひとつの形なのですが、まわりの人からすると食べたくないときに食べさせられるので「つき合いきれない」と感じられることが多くなります。
強迫症状は本人にとっても「縛られ感」ですが、周囲にとっても「縛られ感」をもたらすものです。

ここで忘れてはならないのは、本人が決してそれを好きでやっているわけではないということです。
本人にとっても苦しいことなのです。

なお、家族に食べさせたがるすべての患者さんがこの例に当てはまるというわけではなく、中には本当に料理が好きで食べさせているという人もいますので、一概に「食べさせたがるのは病気」と決めつけるのではなく、症状を理解する一助としてください。
実際に、拒食症の人で本当に料理好きな人は多いものです。

奈良 心理カウンセリングルーム
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