①摂食障害は治る病気です【拒食症が身体に及ぼす影響-1】

心の病気

拒食症は、身体にさまざまな影響を及ぼします。
その中でも特に注意が必要なものを説明します。

これを読んで「そんなに身体に悪いのなら体重を増やさなければ」と気づいてすぐに体重を回復させられる人は、そもそも病気と呼べる水準ではありません。
これだけ身体に悪いとわかっていてもやめられない、というところに病気の本質があるということを理解していただきたいと思います。

●無月経と骨粗しょう症

拒食症は、そもそもその診断基準に「生理が3回続けてないこと」が入っていますので、無月経は必須の症状です。
「生理はあると面倒くさいからいらない」
「子どもはいらないから生理もいらない」
などと思っている人もいますが、生理がないことの最大の問題は骨です。
妊娠や出産については、拒食症が治り、生理が回復すれば、その能力も戻ってくるのが普通です。

しかし、骨への影響は「取り返しがつかない」性質のものなのです。

生理がない状態が続くことによって、骨粗しょう症を起こしやすくなります。
骨粗しょう症になるとちょっとしたことで骨折しやすくなります。

思春期の早い時期に拒食症になった場合は、背が伸びなくなります。
背は伸びる時期にしか伸びませんから、この影響は固定的になります。
また、拒食症が治って生理が戻ってきても、骨が回復するのには長い時間がかかるといわれています。

拒食症の人の中には、産婦人科でホルモン治療を受けている人がいます。
しかし、薬で生理を起こすということは、検査という目的以外には実はあまり意味がありませんし、人によってはむしろ有害に働きます。

というのも、拒食症で生理がなくなることには意味があるからです。
拒食症のときの身体は、限られたカロリーを、生き延びるために使おうとします。
生理は「生き延びるため」よりはワンランク上の活動です。
ですから、そういう贅沢なものにはエネルギーを使わないようにしている、というのが拒食症のときの無月経です。
これもひとつの生体防御反応です。
そこに薬で無理やり生理を起こしてしまうと、体重が減ってしまう人もいます。
また、研究データからは、拒食症の人に薬で生理を起こしても、骨にプラスの効果はないことが示されています。

産婦人科的な治療を勧めるのは、体重が標準範囲に入っているのにまだ生理がない、というケースです。
一般には体重が標準範囲に入ってくれば生理は自然に戻ってきますが、ときには、産婦人科で検査をしたり、薬で「弾み」をつけたりすることが必要な場合もあるからです。

奈良 心理カウンセリングルーム
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