①摂食障害は治る病気です【「拒食」の要素とは-1】

心の病気

●安心感と達成感を得るための「拒食」

「拒食」の要素を一言でいえば、体重を増やすことについての恐怖です。

拒食症がどんなときに発症するか、というタイミングには多くの人に共通点があります。

簡単にいうと、「実際の生活でそれまでどおりのやり方が通用しなくなり、遭難したような気持ちになっているとき」です。
思春期の発症が多いのはそのせいです。

拒食症になる人は、基本的には「自分で努力するタイプ」です。
人に頼ることは苦手で、自己責任でよい結果を出そうとします。
このやり方は、思春期に入るくらいまでは通用することが多いでしょう。
勉強をがんばればよい成績をとってほめられ、「いい子」にしていれば基本的には好かれます。

しかし、思春期に入ってくると様子が変わります。
進学した学校によっては、どれほどがんばってもかつてのような上位の成績はとれないかもしれません。
「いい子」にしていても、まわりの子どもたちも複雑になってきますので、必ずしも好かれるとは限りません。
かえって「いい子」ぶりが鼻について嫌われたりすることもありますし、何の理由もなく相手の機嫌だけでいじめられることすらあります。
女の子の場合、小学校高学年ぐらいからグループをつくって群れ始める傾向にあります。
この「グループ」という感覚も、自己責任タイプの人にはなかなかなじめないものです。

こういうときには、本人なりのルールが崩れてしまった、といってよいでしょう。
「がんばれば報われる」「いい子にしていれば好かれる」というルールが通用しなくなってしまうのです。
その代わりに新しいルールが見つかるわけでもなく、自分は人生をコントロールできなくなってしまった、と感じるのです。

その不安を何とかするために頼るのが「拒食」なのです。

体重だけは、それまでのルールが通用します。
食べなければ体重の数値は下がってくれます。
努力が報われるのです。
実生活がすっかり混沌としてしまったときに、体重は唯一のよりどころになります。
とりあえず、安心感と達成感を与えてくれるのです。

奈良 心理カウンセリングルーム
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