自律神経失調症について/⑥心と体をいやすさまざまな療法-7

メンタルケア

【体から心に働きかける心理療法のいろいろ】

生理反応をデータ化するバイオフィードバック法、断食を応用した絶食療法、意図的に筋肉を弛緩させ、いやしを得る筋弛緩法、いずれも身体的な自己調整機能を生かす治療法です。

●ストレスをデータ化する「バイオフィードバック法」

バイオフィードバック法は、ストレスによって筋肉が緊張して起こる頭痛(緊張型頭痛)や片頭痛、ストレス性高血圧症などの治療に用いられる方法です。

具体的には、心拍数や血圧、脳波、筋緊張、皮膚温などの生理反応を、医療機器を使って数値やメーターの針の振れ具合、音といったわかりやすい形で示し、患者さん本人に緊張の度合いをみせて、理解してもらいます。

患者さんはそれらのデータをみながら、どう体を動かせば数値をよくできるか、また緊張を調整できるかを、いろいろと試していきます。

繰り返し行って、最終的には機器を使わなくても、自力でストレス反応をコントロールできるようにします。

●断食を応用した「絶食療法」

絶食療法は、いわゆる「断食」を応用したもので、医師の管理のもとで行われます。
自律神経失調症をはじめ、神経症、心身症などの治療法として活用されています。

治療は、患者さんを個室に隔離し、10日間の絶食期と5日間の復食期を一つの単位として行います。
絶食期には食事はとれませんが、代わりに糖分やアミノ酸、ビタミンを点滴によって補給します。
また、1日1.5~2ℓの水分も補給します。

絶食状態というストレスで、イライラや頭痛、めまいなどが起こりますが、医師は症状を緩和させる薬物は与えません。
気晴らしも禁止されており、長い時間を、自分自身をみつめるために費やすことになります。

絶食によって、たまった体脂肪を燃焼してエネルギーとして使うようになりますが、これが、脳細胞の機能を変化させ、ストレス耐性を高めたり、病気に対する自己治癒力を活性化させる働きがあると考えられています。

復食期には、重湯からおかゆを経て、徐々に普通食に戻していきます。
このときに多くの人が、苦しみの先に出会えた、新しい自分に気づくようです。

●筋肉をゆるめてリラックスさせる「筋弛緩法」

筋肉は、意識的に力を入れると緊張し、力をゆるめると弛緩します。
このとき、じつは、筋肉組織だけでなく神経も一緒に弛緩(完全なリラックス状態)しています。

このしくみを利用して、心身のリラックスを得るのが、筋弛緩法です。

医師など専門家の指導がなくてもできるリラクゼーション法で、スポーツ選手が緊張をほぐすために用いますが、自律神経失調症の改善にも有効です。

具体的な方法は次のとおりです。

①ある一部分の筋肉に意識的に力を入れ、6~7秒間その状態を維持する。
②力を抜き、゛何もしない ゛状態をつくり、しばらく休む。
③①、②を何度か繰り返し行う。

ポイントは、力を入れたときの感覚と、ゆるめてリラックスしたときの感覚を、体と心の両方で十分に味わうことです。

このとき、無理にリラックスしようと意識すると、かえってどこかに力が入ってしまいます。
「何もしないことこそ弛緩状態」と考え、あせらず、じっくりマスターしましょう。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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