自律神経失調症について/⑥心と体をいやすさまざまな療法-6

メンタルケア

【あるがままの自分を受けとめる「森田療法」】

あるがままの自分を受けとめ、症状があっても、とりあえず建設的な気持ちのままに行動することによって、日常生活をその人らしく送れるようにしていくのが森田療法の目的です。

●あるがままの自分を受け入れる

森田療法は1920年代に、精神科医、森田正馬氏によって確立された心理療法です。
もとは「森田神経症」という神経症の治療のために開発されましたが、症状にとらわれすぎてしまうタイプの自律神経失調症の患者さんにも効果が高く、広く利用されています。

この療法の根底に流れる考え方は、゛あるがままの自分を受け入れる ゛というものです。

●「緊張」は誰にでも起きるもの

たとえば人前で話すとき、緊張して胸がドキドキしたり、妙に落ちつかなくなったりすることは、誰もが経験することでしょう。

ところが、じょうずに話したいという思いが強い人は、「緊張や動悸さえ感じなければ、もっとうまく話ができるのに……」という気持ちが、人並み以上に働きます。

そのため「緊張を取り除こう」「動悸をしずめよう」と、さらに懸命になりますが、これがかえって緊張感を増幅させてしまうという、悪循環につながっていきます。
結果、話すことは上の空。
願いは打ちくだかれて、みじめな気持ちを味わうはめになってしまいます。

このようなときには、「人間なら誰でも感じる緊張や動悸を、どうこうしようと闘ってもムダなこと。むしろ緊張を感じたまま、あるがままにしておいて、じょうずに話すという目的だけに集中して、一生懸命話すことこそ、成功の秘訣であり、また自分らしさの発揮にもなる」とうながすのが、森田療法なのです。

●改善の秘訣は、治そうと考えすぎないこと

自律神経失調症の特徴は、頭痛やめまいなどの自覚症状があるのに、検査してもこれといった身体的原因が見当たらないことでしょう。

そのため、患者さんはさらに不安になってしまい、病院で繰り返し検査を受けたり、症状を治すことで頭がいっぱいになってしまうことがあります。
それまで仕事や勉強に向けられていた、建設的な気持ちが発揮されなくなってしまうケースが少なくありません。

このような場合、医師はまず、症状と闘ったり、何としても治したいという強い思いはいったん棚に上げて、今あるがままの自分を受け入れることをすすめます。
そのうえで、これまで向けられていた仕事や勉強に対する建設的な気持ちをさらに伸ばしていき、充実感や満足感を得ることが大切である、と理解してもらいます。
この前向きな生き方や、充実感、満足感こそが、結果的に病気の改善につながるのです。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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