自律神経失調症について/⑥心と体をいやすさまざまな療法-4-Ⅰ

メンタルケア

【よりよい人間関係を築くための「交流分析」-①】

自分自身や他人との交流のしかたを分析して、性格のひずみや問題のある対人関係を改善していく治療法です。構造分析、交流パターン分析、ゲーム分析、脚本分析などがあります。

●自分を分析して現在の自分を変える

交流分析とは、自分を分析してありのままの自分を知り、また他者との交流のしかたを分析して、明らかになった問題点を改善していこうとする、心理療法です。
①人は誰でも、「親」「大人」「子ども」という3つの自我がある。
②過去と、他人の考えや行動を変えることはできないが、現在の自分は変えることができる。
③感情、思考、行動の総責任者は自分自身である。

以上の3つの理論が基本となり、自分を変えることでストレスに対処しようとする治療法です。
そして、「構造分析」「交流パターン分析」「ゲーム分析」「脚本分析」の4つの方法を柱としています。

交流分析では、心の状態や思考、行動のしくみを、記号や図を用いてわかりやすく説明することができるため、自己啓発や人間関係改善の手だてとして、多方面で利用されています。

●自我を分析する構造分析

交流分析では、人間には親(P)、大人(A)、子ども(C)の3つの自我があると考えますが、構造分析では、これをさらに細分化して、次にあげる5つの自我があると考えます。
①批判的で厳しい親(CP)
②保護的でやさしい親(NP)
③理知的で合理的な大人(A)
④自由で本能的な子ども(FC)
⑤順応性の高い子ども(AC)

この中のどの自我が強く、あるいは弱いかを、エゴグラムと呼ばれるテストを用いて調べていくのが構造分析です。

エゴグラムは、いくつかの質問に答えて点数を集計し、グラフにブロットします。
自律神経失調症が疑われる人は、NPが高くFCが低い ゛献身パターン ゛や、Aが低い ゛葛藤パターン ゛、ACが低い ゛頑固パターン ゛といった結果になる傾向があります。

●他人との接し方をみる交流パターン分析

どのようなコミュニケーションのしかたをしているかを解明するのが、交流パターン分析です。
たいてい構造分析の次に行われます。

人は他人と交流するときにも、必ずP、A、Cのいずれかを使っていると考えられます。
しかもよく使う自我はおおよそ決まっているものなのです。

そこで、どの自我を使ったコミュニケーションを多く行っているかを調べることで、自分の性格的な欠点や交流のしかたの問題点を知り、よりよい交流方法を身につける手だてとしていきます。

たとえば、相手も自分も大人Aの自我で交流している場合は、お互いに期待どおりの反応が返ってくるため、良好な人間関係を保つことができます。
しかし、大人Aの相手に対し、違う自我を使って交流すると、感情的な対立や誤解を生じやすく、トラブルに発展してしまうこともあるのです。

交流パターン分析に基づいたコミュニケーション法のポイントについては、以降のブログで紹介します。

⇒ ②へ続く

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