実はサラリーマンが陥りやすい、その不安と恐怖は社交不安症(SAD)かも

心の病気

プレゼンテーションなどの機会が多いサラリーマン、誰でも人前で話すというのは緊張するものです。
しかし、その緊張が度を超えた恐怖を抱く様になってしまうと、それは社交不安症(SAD)の疑いがあります。

人前で何かをする時に緊張して、自分の不適切な言動によって笑われるのではないか、あるいは自分の容姿や振る舞いの為に人々から注視されたり、不快な反応を引き出してしまったりするのではないかという恐怖や不安を抱きます。
その恐怖が度を超えたものである事は本人も自覚していますが、自分でコントロールする事が出来ません。

原因としては、遺伝・体質的な背景、心理・社会的な要因(子供の頃の恐怖の体験や行動抑制が発症の危険要因になると考えられる)、脳・神経機能の関与(不安に関連した神経伝達物質の過剰な分泌や過敏さが認められる)などが考えられます。

特徴的な症状として次の様な例があります。

●人前で話す時に極度に緊張する。
●周囲からの視線が気になり、恐怖を感じる。
●人から注目されると、緊張して赤面したり汗をかいたりする。
●人前で食事をする事が出来ない。

この様な強い恐怖や不安を抱きながら社会生活を続ける内に、緊張感の生じる状況を避けて仕事や生活に支障をきたし、ひきこもり等の重症化につながってしまう可能性があります。

本人にとって、それ程苦にならない状況であれば、自然に症状が軽減する事を期待してもよいでしょう。
社交不安症は、本人や家族が「性格の問題」だと思い込んで、なかなか受診につながらないという現状があります。
しかし、日常生活に支障をきたす程強い恐怖や不安を感じ、それが長く続く様であれば、社交不安症の可能性があるといえます。
症状が慢性化してしまう事を避けるためにも、早めに受診する事が大切です。

治療は、薬物療法と精神療法を並行して行います。
精神療法では、認知行動療法で、自分の感じている恐怖が間違った思い込みである事を理解し、不安に陥りやすい感じ方や考え方を少しずつ変えていきます。

多くの場合、治療には時間がかかりますから、焦らずに回復をゆっくり待つ事が大切です。
周囲は、本人がリラックスした状態で生活出来る様に、環境を整える様にしましょう。

【克服のためのワンポイント】
●実際の所、人は思うほど自分の事は見ていないものです。「周りの人も自分自身の事で精一杯なんだ」と思う様にしましょう。
●「周りから何と思われてもよい!」という、ある意味の開き直りも大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

コメント