自律神経失調症について/①自律神経失調症はこんな病気-4

症状

【心身症との関係は?】

「心因が影響して身体に異常が現れる疾患」といえば、まず心身症を思い浮かべる人が多いようです。
でも、自律神経失調症とは症状が異なります。

●心身症はどんな病気?

心身症という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、どういうものかはよく知らない、という人が多いようです。

日本心身医学会によると、心身症は「身体疾患の中で、その発症や経過に心理・社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除く」と定義されています。

つまりストレスなどの心因により、たとえば十二指腸かいようのように実際に臓器に病変ができたり(器質的障害)、緊張型頭痛のように検査では異常はないが頭痛や肩こりが生じる(機能的障害)など、心の問題が影響して起きたり、悪化する場合に、「心身症」という病態を呈する身体疾患というのです。

●自律神経失調症にも心身症がみられる

自律神経失調症の中にはその発症や経過に心因が影響するものがみられ、心身症の病態を呈するものもあります。
しかし、心身症を呈する他の身体疾患では身体の特定の臓器や器官に集中して現れるのに対し、自律神経失調症は消えたり現れたりする不安定な症状がいろいろな器官に起き、倦怠感などの全身症状を伴うことの多いのが特徴です。

自律神経失調症でも心身症のタイプのものがありますが、そうではなく元々体質的に自律神経が脆弱なタイプもみられます。

【うつ病や神経症性障害が隠れていることがある】

うつ病や神経症性障害の中には、倦怠感や食欲不振などの身体症状を伴うものもあります。自律神経失調症が、最終的にこれらの精神疾患と診断されることもあります。

●精神疾患がひそんでいることがある

発症に心のトラブルがかかわっていることから、自律神経失調症はうつ病や神経症性障害などの精神障害の一部だと勘違いしている人が多いようです。

また、うつ病や神経症性障害の中には、全身の倦怠感、めまいなど、検査で疾患名の診断ができない身体症状を伴うことがあり、病院が適切な診断をしないケースも少なくありません。

うつ病は、憂うつ感や興味の減退、焦燥などの精神症状とともに食欲低下、頭痛、疲労感などの身体症状も多く現れる病気です。
また、精神症状は目立たず身体症状が前景にあるうつ病を「仮面うつ病」といいます。
一方、神経症性障害には、漠然とした不安にとらわれる「不安障害」、動悸や息苦しさなどの不安発作がみられる「パニック障害」、一回に何度も手を洗わないと気がすまないといった「強迫性障害」などがあります。
また、身体のさまざまな症状が繰り返し現れたり、その身体症状にこだわり続ける「身体表現性障害」というのも、神経症性障害の一つといえます。
これは、身体症状が主体です。

自律神経失調症と判断されたものの一部は、これらの精神疾患であることが明らかになることも多いのです。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

心理カウンセリングルーム ナチュラリー. では、「来訪・訪問カウンセリング」、及び、電話・ビデオ通話・メールによる「ネットカウンセリング」と、豊富なメニューを揃えております。
遠方の方におかれましても、どんなお悩みでも、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。

●来訪・訪問カウンセリング http://mental-naturally.com/visit/
●ネットカウンセリング   http://mental-naturally.com/internet/