社交不安症について/4.この心で乗り切ろう【⑦言葉で気持ちを強くする】

心の病気

【ポジティブな言葉をセルフトークする】

日常生活の中で、自分を奮い立たせるために「がんばるぞ」とか、「よし、やるぞ」「負けるもんか」などと、思わず口にすることがあります。
こうしたことを意識的に行うのが、セルフトーク法(または、セルフ・ステートメント法)です。

社交不安の人は、無意識のうちに自滅的なセルフトークをしており、それがいっそう不快な感情を強めてしまいます。
たとえば、何か事態が生じると、「大変だ!」「もう、だめだ!」「困ったな~」「嫌だな~」などの自滅的なセルフトークをしてしまいがちです。

セルフトーク法とは、こうした自滅的な傾向を、適切なセルフトークによって改善しようとするものです。

【社交不安に効く言葉】

社交不安に対して有効と思われるセルフトークの例をあげておきます。

●不安のために他のことが手につかないとき
「今、しなければならないことだけ考えよう」
「心配しない。心配しても何の役にもたたない」
「本来の課題だけに集中しよう」

●不安場面に直面したとき
「ありのままの自分でいよう」
「大丈夫、大丈夫。全力を尽くせばよいのだ」
「自分はこの試練に立ち向かうことができる」
「今、ここだけに集中しよう」
「怖いのは当たり前。つき合っていこう」
「リラックス、リラックス」
「完璧なんて必要ない」

●人間関係で傷ついたとき
「気にしない、気にしない」
「陰口なんか、へっちゃら」
「人は人、自分は自分」
「どう思われようと、痛くもかゆくもない」
「もう、済んだこと」
「過去のことは忘れる。大事なのは今と未来」

●対処できたとき
「よくやった!」
「だんだんよくできるようになっているぞ」
「えらいぞ、よくがんばった」
「パーフェクト!」
「満点、満点」

このように、その時々で、自分でピッタリくると感じられるステートメントを使います。
他の人がいるときは頭の中で唱えざるを得ませんが、声を出したほうがいっそう効果的です。

また、気分を変えたり、ストレスのプレッシャーを跳ね返すのに、歌が有効な場合も少なくありません。
元気が湧く歌、勇気づけられる歌、落ち着く歌、そんな自分の愛唱歌があれば、セルフトークならぬ、セルフ・シンキング(?)でもよいのです。

【明るく前向きになる言葉を口に出そう】

自分の否定的・自滅的な口癖や思考傾向をチェックして、日常生活の中で肯定的なセルフ・ステートメントに置き換える努力をすると、明るい精神生活に有効です。
「大変だな」と否定的になる人は、「世の中、なんとかなるものさ
「嫌だな」と言うことが口癖なら、「快適、快適
「運が悪いな」と思うことが多いなら、「ラッキー、ラッキー
「不幸だ」と思うなら、「幸せ、幸せ

つい「無理だ」と思ってしまう人は、「やってみなければわからない」「やってみてから結論を出そう」「絶対手段があるはずだ」などと言ってみることです。
「……してくれない」とか「自分だけが……」といった考えや言葉が多い人は、「他の人は他の人、自分は自分」「自分がしなければ何も変わらない」などの言葉で置き換えます。

自信のなさが不安を生んでいると感じる人は、自信を与えるステートメントを多用することです。
自分を信じよう」(これこそ本当の「自信」の意味です)
大丈夫、きっとできる」など。

こうした訓練を積み重ねていくことで、明るく、前向きな自分に少しずつ変わることができます。

たくさんは必要ありません。自分の好きな言葉ならいろいろな場面で使えます。
座右の銘と重ねる形で、好きな言葉をストックしておくことです。

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