社交不安症について/4.この心で乗り切ろう【③「あるがまま」を心がける-2】

心の病気

【「あるがまま」とは、自分と他人を信頼すること】

「あるがまま」とは、また、自分の中にある安心感に身をゆだねることでもあります

私たちの心の根底には、至福の10か月間を過ごした母胎内で培われた根源的な安心感があります。
成育過程でその安心感にベールをかぶせてしまったために、人と接するのが怖いのです。

ですから、この根源的な安心感にゆったりとひたろうとすればよいのです。

この安心感に身をゆだねるということは、自分と外界とを信頼するということです。

弱さや醜さを持った私、たいした取り柄もない私、そうした「あるがままの私」で、他の人は受け入れてくれる。
そうした人の心の温かさを信じることでもあるのです。
「あるがまま」とはまた、自分を不必要に責めないことでもあります

社交不安の高い人は、「こうすればよかった」「ああすべきだった」などと、何ごとかを行った後で後悔ばかりしてしまいがちです。
そうではなく、自分が行ったことを肯定的に受け止めることです。
評価できる点もあれば、不十分な点もあるでしょう。
いずれも自分が行ったことで、それはそれでよいではないか、この世界で、完璧などあり得ない。
完璧など求められていないと思うことです。

さらに、「あるがまま」とは、時を信じることでもあります

時が経てば、いろいろな社交場面に慣れてきます。
社会的対処能力が向上します。

また、時が経てば、恥ずかしさや不安を感じやすい年代をやがて通り過ぎていきます。
このように未来を信じることでもあるのです。

【自分を守ろうとしないことも大切】

「あるがままでいよう」と努めることとは、具体的にはどうすることなのか、今一つ具体的に実感できない人がいるかもしれません。
そうした人のために、さらに別な観点からの心の持ち方を述べておきます。

それは、人と接しているときに、「自分を守ろうとしない」ということです

社交不安の強い人は、いつまでも自分を守ろうと身構えてしまっています。
守ろうとする意識を抜け出たとき、伸びやかに心が動くようになります

社交不安の人の中には、自分を優れた人として印象づけようとする傾向が強い人がいます。
それで、つい無理に背伸びして、不必要なつらい場面を引き起こしていることがあります。
この傾向の強い人は、「優秀さを示そうとしない」と心がけることです。

こうしたことを心がけていると、自分の中にこの心が生じたときに気がつき、「あるがまま」の姿勢に転換することができます。
「あるがまま」「自分を守ろうとしない」あるいは「優秀さを示そうとしない」。
こうしたことを意識するだけで、人の中にいることがずいぶん楽になります。
この体験を積み重ねることで、楽にいられる場面が次第に広がっていきます。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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