社交不安症について/3.なぜ、恐れてしまうのか【②社交不安の人の特徴】

心の病気

【自分を他者と比較する】

前ブログで述べたように、社交不安の人の心の底には揺らぎやすい自己価値感がありますが、さらに以下のような特徴が見られます。

社交不安の人は、主体としての自分でなく、客体としての自分にこだわっています。
すなわち、自分をいつでも他者の目で見ています

たとえば、本来為すべき課題に注意が集中するのではなく、「自分がどう見えるか」に注意が向いてしまいます。
スピーチ不安でいえば、「何を伝えるべきか」ということがスピーチする場合の最大の課題です。
それなのに、「うまくできるだろうか」とか、「失敗して恥をかくのではないだろうか」などということに目を向けてしまっているのです。

社交不安の人は、また、自分を他者と比較する傾向があります

何か行動すると、他の人と比べて劣った点がなかったかどうかが気になります。
劣ることは自己価値感を脅かされることであり、人より優れることで自己価値感が満たされるからです。

比較の対象となりやすいのは、同性で同年齢の他者なので、こうした相手に圧迫感を感じます。
とりわけ、なんらかの点で自分より明らかに優れている相手は、大きなストレスになります。
このために、社交不安の人は、年が離れている相手や異性の中にいることを好む傾向があります。

【自意識過剰になりがち】

社交不安の人は、他の人の目から見た自分を気にしているので、自意識過剰になります。
自意識過剰が、社交不安をいっそう高めてしまいます

たとえば、話をするときなど、緊張していることが他の人にわかってしまうのではないかと恐れ、自分に注意を向けます。
そうすると、ちょっとした身体変調をも感じ取ってしまい、それでいっそう緊張が高まってしまうのです。
そうした体験を繰り返すことで、話をすることへの恐怖感が強くなっています。

さらに、社交不安の人の自意識過剰は、自己無価値感に由来するものなので、物事を自分には価値がないという感覚に沿って受け止めます。
このために、外界がより脅威的なものに感じられるのです。

たとえば、話をしているとき相手が視線をはずすと、自分の話が面白くないからだと受け止めます。
自分がイスに座ったとき、隣の人が席をずらすと、自分の隣が嫌なのだと受け止めてしまいます。

これが極端になると、体臭恐怖や醜形恐怖になります。
他の人が顔をしかめるとか、咳払いをすると、自分が発する体臭が嫌なのだという意思表示だと受け取ってしまいます。
自分に向けられた好意の微笑みでさえ、嘲笑として受け止めてしまいます。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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