社交不安症について/2.なぜ、あの人は平気なのか【③柳に風でうまく受け流す人の特徴】

心の病気

【柔軟な心こそ強い心】

繊細な感性で、素質的には不安を感じやすいのですが、対処の仕方が上手な人がいます。
不安や緊張をひどくならないように、柳に風とうまく受け流しているのです。

こうした人は、心理的柔軟性があるのです。

イチロー選手が、身体の強さとは堅さではなく柔軟性だと語っていましたが、心の強さもまさに堅固さではなく柔軟性なのです

心理的な柔軟性とは、場面を多様な視点からとらえることができる、行動を状況に応じて切り替えられる、否定的感情の処理が上手であるなどです。

こうした人を見てみると、社交不安に対して適切な姿勢をとっており、これからのブログであげる技法のいくつかを、それと意識せずに使っていることが多いものです。

【目標が明確な人は、不必要に悩むことがない】

柳に風と受け流すことができるもう一つの要素は、自分が価値を置くものが明確であることや、明確な目標を持っていることです

自分の目標を追求している人は、関心とエネルギーを目標達成に集中します。
自分の目標達成のためであれば、ひどい不安を感じても、それに耐えて、その場を乗り越えようとします。
一方、自分が価値を置くことと無縁な場面では、自分を守る姿勢をきっぱりと捨てることができます。

川端康成に次のようなエピソードがあります。

中学では、体育の時間に前に出て模範演技をするのですが、まったくの運動音痴の彼が演技をすると、その不格好さにみんなが笑います。
それを、彼は一緒になって笑っていたというのです。

彼にとって、文学こそが追求する価値であり、運動ができることなどには、まったく価値を置かなかったのでしょう。

強い格闘家は優しく穏やかです。
リングの上での強さに価値を置いているので、日常生活の中で強さを誇示する必要など感じないのだと思われます。

このように、自分の目標を追求していると、場面により取捨選択ができます
その結果、不必要な場面でくどくどと悩むことなどなくなります
失敗しても、下手くそでも、笑って済ませられるようになります。

私も以前に社交不安に悩まされたものですが、心理学で飯を食っていきたいと決めてからは、必要なことには積極的に取り組み、それによって社交不安を乗り越えてきました。

自分の目標を持ち、心の柔軟性を獲得することで、建設的に社交不安を乗り越えていく力がつくのです。

奈良 心理カウンセリングルーム
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