社交不安症について/2.なぜ、あの人は平気なのか【①完全に平気な人などいない】

心の病気

大勢の人と一緒にいるのが楽しくて仕方がない人がいます。
大勢の聴衆を前にしても、平然と話せる人がいます。
こうした人は、なぜ、平気なのでしょうか?

①完全に平気な人などいない

【超一流のスポーツマンだってあがる】

社交不安のために人前で何かをすることを極力避けようとする人がいる一方で、人前に立ちたくてしょうがない人もいます。
大勢の前でも悠然と、まったく平気に見える人もいます。
どうしてそのように平然としていられるのでしょうか?

大舞台で観衆を魅了する演技者や、超一流のスポーツマンは、あがるとか、緊張するなど無縁のように見えます。
しかし、実際にはそうした人たちも少なからず不安に駆られ、緊張しているのが実態のようです。

水泳の北島康介選手は、シドニーオリンピックのときに緊張して手が震えてキャップもかぶれなかったほどだ、と語っていました。

バラエティー番組でお笑い芸人が重宝されていますが、彼らは、気軽に語り、行動しているかのように見えます。
ところが、多数のお笑い芸人にインタビューした人の話によると、実際の彼らの姿は繊細で神経質ともいえる人が多いということでした。
内面では緊張しているのです。

人前でパフォーマンスしなければならないとき、人は誰でも多かれ少なかれ不安になり、緊張するものなのです。

【不安や緊張があっても力を発揮できる条件とは?】

必要なのは、不安を感じたり緊張しないようになることではありません。
不安であっても、緊張しても力を発揮できるようになることです。
そのための条件は、以下のようなことです。

①徹底的な準備と練習
バイオリン奏者として世界的に活躍している女性が、60代になっても、演奏会の前日は徹夜で練習してしまうこともあると語っていました。

イチロー選手も、大きなプレッシャーを抱えてプレーしています。
ある年、年間200本安打に達しようという頃のことでした。
たまたまテレビが、ベンチでゲェッと吐く姿(実際には吐きませんでしたが)を映し出したことがありました。

こうした極度のストレスに耐えて実力を発揮できるのは、徹底的な練習によるのであり、徹底的な準備に支えられているのです。

ある俳優さんは、ナレーションを依頼されると、100回ほども練習するということです。
スピーチすることが不安であれば、プロを見習って100回練習することです。
それでも不安なら、200回練習することです。
10回や20回練習して「それでも不安だ」などと言うのは、プロから見ればおこがましいことです。
そのくらいの回数で不安がなくなるほど自分には力があるはずだと、自分を過信していることなのです。

②自ら望んだことであること
一流の芸能人やスポーツ選手も、弱気になる心と内面で闘っているのです。
逃げずに立ち向かえるのは、自分がやりたいことをしているからです。

自分がしたくないこと、イヤイヤすることでしたら、弱気のほうが勝ってしまい、挫けてしまうことでしょう。
自分が望み、自分が選んだ道だからこそ、プレッシャーに打ち勝ってがんばれるのです。

③課題への集中
一流の人は、集中力が優れています。
できなかったら恥ずかしいとか、名声を得てやろうなどという意識は消え失せて、ただ直面する課題に意識を集中しているのです。

他のことに気を回せば、それだけ力が分散してしまいます。
眼前の課題だけに集中することで、全能力を課題の達成に向けることができます。

集中することで、他の余計なことは意識から消えていきます。
ですから、集中力をつけることは、不安を克服することでもあるのです。

奈良 心理カウンセリングルーム
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