適応障害について【環境の変化に適応できない】

心の病気

【どんな病気?】
進学や就職、結婚、死別などのライフイベントがきっかけ

適応障害とは、ストレスとなるような出来事にうまくなじめず、心や身体にさまざまな症状が現れ、社会生活に支障が出る心の病です。
この場合のストレスとは、大災害などの「非日常的な」出来事ではなく、進学や就職、退職、職場環境の変化、親元からの自立、結婚、離婚、死別など、日常生活で一般的に起こり得る環境の変化です。

通常、こうしたストレスとどうにか折り合いをつけて対応していきます。
ところが、ストレスが過剰であったり、耐えきれない負荷がかかると、適応障害という形でSOSのサインを出すことになります。

うつ病や全般性不安障害などと混同されがちですが、適応障害はストレスの原因がはっきりと指摘できるときに診断されます。
また、これらの精神疾患の基準を満たしていない、あるいはこれらの疾患の単なる悪化でもないという条件に当てはまったときに診断されます。
つまり、うつ病や全般性不安障害などの診断基準を満たす場合は、その診断が優先されます。

【精神症状】

●憂うつ感 ●気分の落ち込み ●絶望感 ●不安感や焦り ●恐怖感 ●感情がコントロールできない ●神経質になる ●ひきこもりがちになる。学校や仕事に行きたくなくなる

【身体症状】

●動悸 ●発汗 ●めまい ●不眠 ●肩こり ●疲労感 ●食欲不振 ●やせ(体重減少)

【病因】

<心理・社会的な要因>
最も多いのがストレス。
日常生活で普通に起こるライフイベント(進学・転校・就職・結婚・出産・身近な人の死など)は、多くの人が乗り越えていくものだが、そこで感じるストレスに耐えきれなくなった人が適応障害となることがある。
幼少時に保護者をなくすなどして、心理的な支えを十分に受けられなかった人も発症しやすいといわれている。

【治療法】

<薬物療法>
抗不安薬、抗うつ薬、抗精神薬など

<精神療法>
ストレスの要因となっている環境から離れることが第一。
それが難しい場合は、認知行動療法によりストレスに対する適応力を高めることもある。
同じストレスを抱える人(たとえば退職者同士など)と一緒に行う集団面接も効果がある。

【経過】

社会生活上のストレスを受けてから3か月以内に発症するとされている。
精神症状が慢性的に続き、適応障害と診断されて治療が開始されると、半年くらいで軽くなっていくケースが多い。
しかし、ほかのストレスが加わったり、うつ病などに移行すると長引くことがある。

【受診の目安】
悩んでいるなら受診してみよう

ストレスの要因として自覚している出来事があっても、その悩みや苦しみが病的なものか、正常の範囲内か、自分では判断しにくいものです。
一人で苦しみ、もがいていても、病院へはなかなか足が向かないかもしれません。

いつか元通りになることを待つよりも、迷うなら受診してみることをお勧めします。
自分に合った精神科を探し、治療を始めることで自分なりのペースを取り戻せる可能性があります。
あるいは、信頼している人に気にかかっていることを話してみましょう。
新しい見方ができるようになれば、ストレスの度合いも変わってくるかもしれません。

【本人や周囲が気をつけること】
悲観しないで長い目で治療を

周囲の人は本人の悩みや苦しみに気づいてあげることが大切。
そのうえで相談にのるなどサポートしましょう。
また、少しでも休養できるような環境づくりを心がけます。
短期間での回復は難しいので、長い目で見守りましょう。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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