社交不安症について/1.何を恐れているのか【①見られる苦痛・見る苦痛】

心の病気

社交不安を感じる場面とは、殴られたり、刃物で傷つけられたりするわけではありません。
それなのに、不安になったり、恐れてしまうのは、いったい何を恐れているのでしょうか?

①見られる苦痛・見る苦痛

【人の視線を意識すると緊張する】

社交不安を感じやすい人は、他の人が不安を感じない場面でも不安になってしまいます。
なかには、視線を向けられるだけでも苦痛だという人がいます。

たとえば、病院の待合室で名前を呼ばれて、返事をして受付まで行くときなど、全員の視線が集中するので苦痛です。
ある女性は、他の人からちょっと長めに見られると、化粧とか服装のどこかに落ち度があるのではと、不安になってしまうと言います。

この傾向がひどくなると、人の視線がある場面で緊張してしまい、自然な行動がとれません
歩いているときに、他の人から見られていると意識すると、脚が硬直してしまって、ロボットのような不自然な歩きになってしまう人がいます。
雲の上を歩いているかのように、ふわふわした感じになってしまう人もいます。

人が見ていると、頭も手も緊張してしまい、うまく字が書けないという人も少なくありません。
ある大学教師は、板書のときに、ゆっくりと字を書くと書けなくなってしまいます。
漢字や英語のつづりが間違っているような気がしてしまうのです。
今はパワーポイントを用いることができるので楽だということです。

見られていなくても、ただ、他の人がいると緊張してしまって、普通の行動ができない人もいます。
たとえば、若い人では、他の人がいる食堂では食事ができないという人がいます。
トイレで隣に誰か来るとおしっこが出ない、という男子もいます。

【人の視線そのものが恐ろしい】

視線恐怖では、人の視線そのものが恐ろしく感じられます
このために、親しい人と会話するときでも、目を伏せています。

電車に乗ると、向かいの席に座っている人と目が合うのが嫌で、ずっと携帯をいじっています。
なかには、交差点で青になって渡るとき、反対側から来る人たちの視線が怖いので、目を伏せる人もいます。
エスカレーターでは、上り下りが交差するとき、目を伏せてしまいますし、エレベーターの中では目の置き場に戸惑います。

反対に、自分の視線を恐れる人がいます
たとえば、自分の目がきつい印象を与えるので、他の人と視線を合わせると睨んでいるように思われるのではないか、と心配してしまうのです。

隣に座った人の顔が視野の端に入ると、自分が隣の人を見ていると隣の人が思うのではないか、と気になってしまう人もいます。
それで、ほおづえをつくふりをして、手で視野をさえぎるなどの行為をします。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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