摂食障害のある人への対応【知っておきたい場面別傾聴アプローチ】

心理

話を聴こうと思っても、どのように対応すればよいのか困ったことはありませんか?
対応が難しい事例を取り上げて、アプローチの方法を紹介します。

【摂食障害のある人への対応】

摂食障害は、拒食や過食あるいはそれにともなう自己嘔吐や下剤の乱用などがみられるもので、発症は低年齢化しています。

<心の動き>

摂食障害になる人は、ストレスを処理する能力が低く、小さなストレスでもつらい状態に追い込まれてしまいます。
また、白か黒かの二分化思考やすべき思考などの認知のゆがみがあり、まじめで負けず嫌いな人が多いのが特徴です。

これらの思考特性から、友人関係や家族関係、勉強などがうまくいかずストレスを抱えているときに、たまたまダイエットをしたり、体調を崩して食欲不振になると、拒食症に陥り、抜け出せなくなってしまうのです。
それは、やせることで達成感を得たり、失敗をやせのせいにできるなど、やせが何らかのメリットをもたらすからだと考えられます。
そのため、ストレスが緩和され、やせていることがストレスへの防衛反応として働くようになるのです。

拒食症の人は、がりがりにやせていても太っていると感じる身体像の誤認、体重が増えることに対する強い肥満恐怖があり、やせていることを認めようとはしません。
そしてある時期を越えると、体が飢餓状態に陥り食べ物のことが頭から離れなくなり、半分くらいの人は過食に移行します。
それでもやせを維持しようと、自己嘔吐や下剤の乱用に走るのです。
こうなると精神的にも影響がでるようになり、集中力の低下、不安の増強、強迫症のこだわりなどがみられるようになります。

冷静なときには自分の食行動を異常だと感じていますが、自らやめることはできません

<アプローチの方法>

摂食障害であることがわかって治療を受け始めても、まわりは心配でなんとか食事をさせようとします。
しかし、やせへのこだわりは病気の症状であり、もっと食べるようにという説得に意味はありません
頭でわかっていても、できないことがあると理解しましょう。

やせていることを心配するよりも、大切なのは本人のつらい気持ちを理解してあげることです。
もしも悩みを打ち明けてきたら、真剣に耳を傾けます。
今の自分を支えてくれる人がいるという感覚が、治りたいという気持ちを育てます。

小さな変化を見逃さず、良い面を見つけてほめるようにすると、自信がつき、健康な自己愛を育てるのに役立ちます。

食事量や栄養、体型など、食に関することを話題にすると押し問答になりやすく、聴き手には理解してもらえないという気持ちにさせてしまうため、できるだけ避けるようにします。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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