話を聴こうと思っても、どのように対応すればよいのか困ったことはありませんか?
対応が難しい事例を取り上げて、アプローチの方法を紹介します。
【眠れないと訴える人への対応】
眠れないことに悩まされている人は、成人の5人に1人と推計されています。
不眠症はまさに国民の病ともいえるのです。
<心の動き>
不眠症はずぼらな人にはあまりみられません。
真面目で几帳面な人、いいかえるとストレスを溜め込みやすい人に多い訴えです。
ふとんに入ってからも、気になることが頭の中から消えずあれこれ考え、交感神経を刺激して眠れなくなってしまうのです。
また激しく興奮すると、交感神経は強く働き、アドレナリンなどの神経伝達物質が過剰に作用し、闘争状態がなかなか治まらなくなります。
昼間の興奮が夜まで続くこともあり、怒りっぽい人も不眠にかかりやすくなります。
肉体的な疲労はよい睡眠をもたらしますが、精神的な疲労は睡眠の質を低下させるのです。
<アプローチの方法>
不眠症には、ふとんに入ってもなかなか寝つくことができない入眠障害、眠ってもすぐに目が覚めてしまう中途覚醒、たっぷり寝ているのに疲れがとれない熟眠障害、早朝に目を覚ましその後眠ることができない早朝覚醒の4つの症状があります。
症状を把握したら、その人の睡眠環境や睡眠習慣について話を聴いていきます。
コーヒーやお茶などカフェインが入った飲み物が睡眠を妨げることはよく知られていますが、アルコールも不眠の原因となることがあります。
アルコールには、飲むと眠くなる入眠作用があり、深い眠りをもたらしますが、これは一時的なものです。
夢を見るレム睡眠が減り、睡眠の後半には眠りが浅くなり、睡眠の質にゆがみが生じます。
しかもアルコールの睡眠作用は、飲酒を一週間ほど続けるだけで効果がなくなり、睡眠時間は短縮していきます。
この時点で飲酒をやめると、飲酒開始前よりも寝つきは悪く睡眠は浅くなってしまいます。
飲酒で同じ睡眠作用を得るには、徐々にアルコールの量を増やすしかなく、アルコール依存症になってしまう人も多いため、十分に注意が必要です。
「眠れなければ眠くなるまで起きていればいい」と言う人もいます。
確かに、睡眠不足が続いて疲労が限界に達すれば眠れる日もでてきます。
しかし、こうしてとった睡眠では心身の疲労を回復することはできないため、問題の解決にはなりません。
長い昼寝や昼間の活動の少なさが、夜の睡眠に影響していることもあります。
また、ふとんの中で本を読んだりテレビを観たりするのも、不眠の原因になります。
騒音や身体症状など、不眠につながる要因を探り、一つずつ取り除いていきましょう。
また、長期にわたる心理的な問題が原因で不眠が引き起こされた場合は、心理カウンセリングが必要になることもあります。
奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史
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