なかなか退院したがらない入院患者への対応【知っておきたい場面別傾聴アプローチ】

心理

話を聴こうと思っても、どのように対応すればよいのか困ったことはありませんか?
対応が難しい事例を取り上げて、アプローチの方法を紹介します。

【なかなか退院したがらない入院患者への対応】

病院嫌いの人がいる一方で、病院が大好きで、自宅復帰できる状態に回復しても、病院から退院したがらない人もいます。

<心の動き>

体が回復しても病院から退院したがらない人は、家に帰っても独りぼっちで寂しいだけという一人暮らしの高齢者に多く見られます。

病院に入院していれば、体調が悪くなればすぐに手当てをしてもらえ、おしゃべりする相手もたくさんいます。
そのため独居の高齢者にとって、病院は安心して過ごせる憩いの場となっていることもあるのです。

とくに入院して健康に自信をなくしてしまった一人暮らしの高齢者は、疾患への不安が日常生活への不安に結びつき、家という生活の場に戻ることに強い抵抗感をもつ傾向があります。
それは食事や入浴、薬をどうすればいいのかなど、退院後の生活に対する漠然とした不安が頭をもたげてくるからです。

そのため、退院日が近づいてくると、疾病や社会復帰することへの不安が増幅して、精神的に不安定になってしまいます

<アプローチの方法>

退院不安を抱える話し手には、その心もとない気持ちに寄り添いながら、それぞれに解決法を探し、必要な手を打つことが求められます。

疾患や健康に対する不安が強い人には、服薬の管理方法、ケアについての正しい知識や対処方法を細かく指導するようにします。
また近所づきあいや友人が少なく、寂しい生活に戻ることに抵抗を感じている高齢者には、必要に応じてデイサービスなどの介護サービスや生活支援サービスなどを利用できるように、地域のソーシャルワーカーにつないでいきましょう。

一方、家族が退院不安を抱えている場合は、家族の介護力を視野に入れて、介護負担を軽減する方法を話し合い、介護者がリフレッシュしたりストレスを発散したりする機会などを提供して、介護意識を高める取り組みをしていきます。

こうして、退院不安をできるだけ取り除いたうえで、治療の必要がなくなった人は病院に入院していることはできないということを、理解してもらうようにします。

ただ、自宅療養がベストの方法というわけではなく、医療依存度が高く家では十分な介護が受けられないなど、人によっては施設に入所したほうがいいケースもあります。
そんなときは施設入所のための支援が必要になります。

しかし、本心では自宅療養を望んでいるのに、自宅生活に不安があって二の足を踏んでいるような場合には、不安材料を一つずつ消していき、本人の希望がかなえられるように手を尽くします。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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