アルコール依存者への対応【知っておきたい場面別傾聴アプローチ】

心理

話を聴こうと思っても、どのように対応すればよいのか困ったことはありませんか?
対応が難しい事例を取り上げて、アプローチの方法を紹介します。

【アルコール依存者への対応】

アルコール依存症は「対人関係の病」ともいわれ、本人はお酒を飲んでいないときも生きづらさを感じています。

<心の動き>

アルコール依存者は、程度の差はあれ、親の愛情を十分に受け取ることができなかったために自己評価が低いという心の問題を抱えています

こういった人は、他者と共感する能力や一人でいる能力といった、人間関係を構築するための基本的な力が十分に形成されず、その一方で、人への愛着を人一倍強くもっています

しかし人間関係に不器用なために、彼らの愛情欲求は常に充足されず、他者に対する恨みや深い寂しさを感じるようになります。
こうした生きづらさを紛らすために飲酒し、一時的に満足感を得ようとするわけですが、アルコールには酩酊させて習慣化させる薬理作用があるため、やめようと思ったときには、やめられなくなってしまっているのです。

さらに、自分の意志でやめられないことに対する羞恥心や良心の呵責に苛まれ、その罪悪感からますますアルコールへのめりこんでゆくという悪循環に陥ります。

<アプローチの方法>

アルコール依存者は、自分が依存症であることを認めたがりません。
「多少依存しているけど、軽いから大丈夫」「やめようと思えばいつでもやめられる」と楽観視していることもよくあります。

欲求に負けて飲酒すると、「仕事のつきあいがあるから、飲まないわけにはいかない」「気晴らしに酒は必要だ」と飲酒を正当化しようとします。

しかしアルコール依存から回復するには、自ら問題を認めて断酒する以外に手はありません

アルコール依存は、飲酒を自分の意志でコントロールすることができないのですから、「たまに飲むくらい、いいだろう」「少しだから大丈夫」と、量や回数を減らして脱却しようとするなど、どだい無理な話です
最初は減らしたつもりでも、あっという間に元の量に戻ってしまいます。

しかし断酒に期限はありません
たとえ数年間、酒を断つことに成功したとしても、飲み始めればあっという間に元の飲み方に戻ってしまうところが、アルコール依存症の怖いところです。

本人や家族の力だけでやめようとしても、なかなかうまくいくものではありません。
酔っていないときに、努力しても断酒できなかったことを、相手の気持ちに寄り添いながら振り返り、体を心配していることを伝えます。
そして専門の医療機関を受診し、断酒会などの自助グループに参加して、仲間と一緒に断酒に取り組むように勧めてみましょう

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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