白黒をはっきりつけたがる人への対応【知っておきたい場面別傾聴アプローチ】

心理

話を聴こうと思っても、どのように対応すればよいのか困ったことはありませんか?
対応が難しい事例を取り上げて、アプローチの方法を紹介します。

【白黒をはっきりつけたがる人への対応】

完全無欠の人間なんているわけはありません。
しかし、完璧であることを求めてしまう人は、たくさんいます。

<心の動き>

物事を白か黒かとはっきりさせたがる人は、すべてのことを成功か失敗か、完全か不完全かの二つに分けて考える二分化思考に陥っています

すると、仕事でちょっとミスしただけで、自分をダメ人間だと思い込んでしまいます。
「△△はできなかったけど、〇〇はできた」と柔軟に考えることができず、小さな一つの失敗で、すべてが台無しになったと思い込んで失望してしまうのです。

こういった人は、曖昧なことへの怯えがあると考えられます。
曖昧という感覚は、とらえどころのない状態によって生じる場合と、いろいろな意味が存在している多義性によって生じる場合とがあります。

二分化思考のクセのある人は、前者のとらえどころのない曖昧さに不安を感じている人がほとんどで、曖昧なことをそのままにしておくことができないのです。
さらに悪いことに、このような不安を抱えている人の話を繰り返し聴いているうちに、聴き手はいつしか曖昧さに耐えられない状態、いいかえると、ほどほどにしておくことができない状態に巻き込まれていくことがあります

なぜなら二分化思考に陥っている人は、他者に対しても完璧であることを求めるからです。
そんな話し手の期待に応えようとするうちに、聴き手も完璧なものがあるという錯覚に陥ってしまい、話し手は完璧なものが存在するという錯覚からますます抜け出せなくなってしまうのです。

<アプローチの方法>

明確にできることを明確にして整理しようとすることは、悪いことではありません。
しかしその気持ちが、明確にできないことや、しなくていいことにまで及んでしまうと、明確にならないことにいらだちを覚え、疲れきってしまうことになります。

しかし、世の中に完璧なものなどないということを気づかせようとすると、話し手はかえって不安になり、曖昧なことから目を背けようとするようになります。
話し手に二分化思考のクセがあると気づいたら、できるだけ比喩やたとえ話などをもち出して、曖昧な表現を使うようにします

曖昧なことへの強い不安がある人に、曖昧な表現を使うことには、矛盾を感じるかもしれません。
しかし比喩やたとえ話をすることによって、物事はいろいろなとらえ方ができ、いろいろな意味が含まれていることを示すことができます。
また曖昧なことは悪い面ばかりでなく、良い面もあることに気づくきっかけになるかもしれません。

とらえどころのない曖昧なものは曖昧のままにしておいてもかまわないと感じてもらうことが大切なのです。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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