「あなたのせいだ」と責める人への対応【知っておきたい場面別傾聴アプローチ】

心理

話を聴こうと思っても、どのように対応すればよいのか困ったことはありませんか?
対応が難しい事例を取り上げて、アプローチの方法を紹介します。

【「あなたのせいだ」と責める人への対応】

自分には思い当たることはないのに、「あなたが悪い」と責められたときは、いったいどうすればいいのでしょうか?

<心の動き>

自分の思いどおりにいかないことがあると、その責任を誰かほかの人になすりつけようとする人がいます。

うまくいかないことを誰かのせいにしようとするのは、その原因が自分にあることを認めることができないからです。
それは、その人が現実を受け入れることができない弱さをもっているからかもしれません。

こういったケースでは、誰かに責任転嫁をする以外に自分を守る方法がないほど、追いつめられていることもよくあります。
また、自分の苦しさをわかってもらいたいという気持ちから、他者を責めることもあります。

<アプローチの方法>

相談を受けて親身に話を聴いているのに、「あなたのせいで、もっとひどくなった」と相手から責められたとしたら、それをあなたはどう受け止めるでしょうか?

自分に非があると思えるときは、その非難の言葉を受け入れることができるかもしれません。
しかし、非難される覚えがまったくない場合は、「本当は自分が悪いとわかっているんじゃないの」と、相手に腹が立ってしかたがないでしょう。

「自分のことをわかっていない」「無責任すぎる」「理不尽なことを言う困った人だ」などと、逆に相手を非難したくもなります。
非難したい気持ちをグッとこらえたとしても、相手の誤解は解いておきたいと考えてしまうものです。

しかし意見を言ったり、まちがいを訂正しようとしたりすると、相手は自分をわかってくれないあなたに腹を立てて、ますますあなたを責め立てる可能性があります。
こんなときは、相手の気が済むまで相手に話をさせてあげるようにします。
すると、話をしているうちに、自ら自分のまちがいに気づくこともよくあります。

あなたにではなく、上司や同僚、配偶者や配偶者の親など、誰かほかの人に責任をなすりつけようとする場合も同様です。

話し手は現実を受け入れる勇気をもつことができずに逃げているのですが、そのことを指摘されると、相手は逃げ場を失ってしまいます。

こんなときは相手の話をよく聴き、ありのままの姿を受け止め、どんなときも味方になることを示しながら、その人が現実と向き合う力をつけられるように支援していきましょう。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史