人と長く関係が続かない、他人との距離感がわからない【相手の気持ちを考えてみる】

心の持ち方

人との距離感がわからなくて、近づきすぎてはうまくいかなくなって突然関係を断ち切ってしまうということをくり返す人がいます。
他人との関係は、長く続ければいいというものではありませんが、しかし、うまくいかないとすぐ断ち切るというのは問題です。

人との距離感がつかみにくいのは、自分と他人との境界があいまいになっているからです。
「私は私、あなたはあなた」という自他の区別がしっかりついていれば、他人の領域に無遠慮に入りこむことをしないで済むのですが、この区別がついていないと、いつの間にか相手の領域に入りこんで相手と一体化してしまい、相手を脅かしてしまうのです。

しかし、境界があいまいな人は、自分が相手に脅威をあたえていることに気づかず、相手が脅えているのを急に冷たくなったと感じ、憤慨して関係を断ち切ってしまいます。

境界があいまいな人は、別の言い方をすると、とても依存的です。
依存的というのは、甘えが満たされていないまま大人になってしまっており、甘えたい欲求でいっぱいになっている状態です。

この状態にあると、甘えてもよさそうな人に対して甘えの欲求が全開となり、相手にべったりになってしまいます。
しかし、これは不健全な依存なので、寄りかかられた相手には受け止めきれません。
そうすると、期待に応えてくれない相手に裏切られたような気になって、自ら心を閉ざしてしまいます。
少し酷な言い方ですが、これでは一人相撲ですね。

不健全な依存の状態にあると、考えが極端になりやすく、言動も衝動的になりやすくなります。
そのため、少し気に入らないとバッサリ関係を切ってしまうのです。

こうした傾向のある人は、親しい関係になったときに相手に近づきすぎないように意識しましょう。
大人になったら、「親しい=遠慮しなくていい」ではなく、「親しき仲にも礼儀あり」だということをくれぐれも自分に言い聞かせてください。

いちばん確実な方法は、相手の状況や気持ち、望んでいることなどをその都度確認することです。
いくら相手にとってよかれと思っても、本人に確認しないかぎりそれは勝手な想像に過ぎません。
もっと言えば、それは親切の押し売りです。
それを、期待したような感謝の反応がなかったからと相手に失望し絶交までするのはおかしな話です。

相手のために何かしたいと思ったら、勝手に想像するのではなく、「あなたのために何かしたいんだけど、私にできることある?」と率直に聞いてみましょう。
それで「ない」と言われたら、「もし何かあったらいつでも言ってね」で充分です。

★距離感がわからないときは遠慮なく相手に聞きましょう。
勝手に想像で動くのは危険です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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