すべてを把握しないと気が済まない【思いこみや妄想癖を修正!】

心の持ち方

「依存的な人はコントロール欲求が強い」と聞くと、あなたはどんなふうに感じますか。

意外だと思われる方もいれば、それは当然だと思われる方もいるでしょう。

依存的な人には、二つのパターンがあります。
一つは、文字どおり寂しがり屋で誰かに頼りたいタイプ。
もう一つは、そういった姿を見せまいと強く武装して、一人で物事を完結させようとするタイプです。
見た目は両極端ですが、根っこの部分は同じです。

いずれも心配症でコントロール欲求が強いことは共通しています。
あらゆることを把握し、思いどおりにならないと不安にかられてしまいます。
それで心配症になるのです。

なぜコントロール欲求が強くなったのかというと、それは、多くの場合、コントロールされていたことへの反動です。
親が心配症で何でも先回りして道すじをつくっていたり、過干渉で何かと口を出して批判的なことを言っては結局親の思いどおりにコントロールしていたりしたのでしょう。

支配的な親の決まり文句である「あなたのために」というのは、ほとんどの場合「私のために」のすりかえですが、純真な子供にそんなことはわかりません。
しかし、成長するにつれ何らかの違和感を覚える人も少なくなく、大人になると今まで支配された分、あらゆるものを支配したくなるのです。

あるいは、反対に親が無関心で何でも子供の好きにさせていたりすると、子供は小さい頃から一人で自分の人生をコントロールしなければならず、コントロール欲求が強いまま大人になっているかもしれません。

いずれにしても、子供時代に親に安心して甘えることができず、「甘えたい」という本能が満たされていないと、大人になってから依存的な問題が起きてきます。

その一つが、コントロール欲求による「すべてを把握したい」「すべてを思いどおりにしたい」というものです。
一見強がっている人も、内心はかなりの甘えたい願望を抱えているものです。

ここで問題なのは、愛情というのは本来相手をコントロールすることとは無縁のものなのに、愛情は支配関係だとすりこまれてしまっているということです。
愛情は執着とは真逆のものですが、依存的な人は愛情=執着だと今も思いこんでいることが多いようです。

本当の愛情は、相手を信じて相手の自由を尊重すること。
束縛や仕切りすぎは相手の自由を奪うものです。
コントロールは、するほうもされるほうも常に不安がつきまとい、穏やかな心を遠ざけます。

また、未来のことも完全に予想することはできません。
自分以外のことをすべて知ろうとしても無理だということを受け入れましょう。

★仕切り魔は要注意。予想外のことが起きるのが人生です。
柔軟に対応する練習を。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史