不安がいっぱいで押しつぶされそう…【感情のしくみを理解しよう】

心の持ち方

将来への不安、結婚ができない不安、自分のことがわからない不安、人間関係がうまくいかない不安など、不安についてのご相談は増えている気がします。

不安が強い人は、ほぼ例外なく想像力がたくましく、自分の想像によってより不安になるという悪循環に陥っています。

例えば、Aさんに挨拶したのに返事がなかったとき、「無視された」「私が何かして嫌われたんじゃないか」「そういえば、昨日のあれがよくなかったのかな。それともあれかな」などと勝手にどんどん悪いほう悪いほうへと想像がふくらんでいってしまうのです。
しかし、現実は「Aさんから返事がなかった」ということだけ。
その理由は本人に聞かなければわかりようがありません。
もしかしたら、何かに気をとられて聞こえなかったのか、あるいは、体調が悪かったのかもしれません。
だとしたら、あなたにはまったく関係がないということです。
それなのに自分のせいだと思いこんで落ちこんでしまったら、それこそAさんから「面倒くさい人」として敬遠されてしまうかもしれませんね。

不安の対処法は、不安から逃げず、何が問題なのかをみつけ、その問題を解決するために適切な行動にうつすということです。
しかし、不安が強い人はたいていこの逆をしています。

例えば、多くの人が考えすぎて不安にならないようにわざと忙しくして気を紛らわそうとしていますが、それではいつまでたっても問題が解決しません。
不安は続いてもせいぜい20分程度と言われています。
過呼吸の発作もたいてい20分くらいで収まります。
だからそんなに不安を恐れなくても大丈夫。
それより「今、私は不安を感じているんだなあ」と不安を認め、何を恐れているのかを冷静に考えましょう。

不安が強い人は、対処法として考えすぎないようにしがちですが、問題は考えすぎではなく、考える内容や方向性です。
先ほどの例のように、事実をしっかり確認しないまま自分の想像であれこれ悪いほうへ考えることが問題なのであって、事実を確認したうえで、何が問題で、自分はどうしたいのか、そのために何ができるのかということを考えることにエネルギーを使うことが重要なのです。

実際に、不安のご相談でカウンセリングにいらっしゃる方の多くは、何が不安なのかということが漠然としています。
例えば、「将来の不安」「結婚できない不安」について、将来の何が不安なのか、結婚できないと何が不安なのかということをお聞きしても、たいてい「よくわからない」と返ってきます。

人はわからないと不安になります。
身体の調子が悪く病院で検査の結果を待っている時、言いしれぬ不安を感じるのは、どんな結果が出るかわからずあれこれ悪いほうへ想像してしまうからです。
でも結果が出てしまえば、それまでの得体の知れない不安は消え、その結果に対してどうしていけばいいかということに意識が向きます。
治療が必要なら治療に集中すればいいので、漠然とした不安はなくなります。
つまり、不安の原因となる「恐れ」の中身を明らかにすることが肝心なのです。

将来が不安な人は、将来の何を恐れているのでしょう。お金のことか、健康のことか、孤独になることか。
あるいは、どんな将来を望んでいるのでしょう。
また、結婚できない不安とは、何を恐れてのことなのか、結婚に何を求めているのかなどを、具体的に何でも思いつくまま書いてみましょう。

そして、自分でコントロールできることとできないことを分け、具体的に自分ができることをみつけて、早速少しずつでも行動するようにしましょう。

過剰な不安は、ほとんどが自分の想像力によるものです。
不安が強いときは、考える力の使い道を軌道修正すれば、不安がおさまります。
せっかく考える力があるのですから、思考停止したりしないで、ぜひ有効活用してください。

また、不安が強い人は何もしないでゆったりリラックスするということが苦手なことが多いですが、リラックスしていれば不安にはなりにくいので、瞑想や呼吸法、ヨガなどリラックス系で興味のもてるものを何か生活に取り入れてみましょう。

ご参考までに、根本的な問題として、もしあなたに子供の頃から親をはじめ他人の顔色を伺うくせがあると、主体性や自己肯定感が育っていない可能性があります。
そうすると、自信がないので依存的になりやすく、不安にもなりがちです。
その場合は、次回ご紹介するアダルト・チルドレンの回復のワークが役に立つでしょう。

★何を恐れているかを明確にして、今できることをすれば不安は減っていきます。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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