うつ病の兆候を見過ごさない【パニック障害・家族や周囲の人は患者さんをどう支えるか】

パニック障害

【発作がおさまるころうつ病があらわれる】

パニック障害は、うつ病を併発すると重症化しやすくなります
家族は患者さんの様子に気を配り、うつ状態が疑われる場合には、早めに医師に相談することが大切です。

パニック障害で見られるうつ病は、程度が軽い場合は、気分の落ち込みよりもやる気のなさが目立ちます。
ものごとへの関心が薄れ、無気力状態となります。
放置すると、かなり長引きますので、早く対応することが大切です。

もう少し症状が重いのが、非定型うつ病の特徴をそなえた「パニック性不安うつ病」です。
ふつうのうつ病(定型うつ病)とは症状がかなり異なるため、うつ病とは思わず見過ごしがちですので、次のようなポイントに気をつけて見てください。

発作が軽くなっても安心しない
パニック性不安うつ病は、パニック障害が慢性期に入り、発作が軽くなったころにあらわれやすくなります。

本人も家族も、発作が起こらないので、パニック障害はよくなったと思い、「体が重い」「意欲がわかない」「いくら寝ても寝足りない」といった症状があっても、単なる不調と考えがちです。

しかし、ここでの治療が大切です。
パニック性不安うつ病は治りにくく、一度症状が出ると、数年はよかったり悪かったりをくり返します。
うつ病がよいときはパニック発作が、パニック発作がなくなるとうつ病が、というように、うつとパニック発作がシーソーのように交互にあらわれます。

治療には、SSRIをベースに、三環系抗うつ薬、気分安定薬(気分調整薬)、抗精神病薬などが使われます。

特徴は気分反応性があること
パニック性不安うつ病の特徴的な症状に、「気分反応性」があります。
気分反応性とは、まわりの状況に敏感に反応して、気分が大きく浮き沈みすることです。
いやなことや悪いことがあると、突然に気分が落ち込んで寝込んでしまうかと思うと、人にほめられたりうれしいことがあると、急に気分がよくなり、元気になります。

気分の浮き沈みが激しいので、自分勝手でわがままと思われがちですが、これはあくまでも病気から来ているものなので、「わがまま」「自己中心的」などと非難すると、感情を刺激するだけで、かえって逆効果です。

気分反応性への対処については、次回ブログでも触れます。

ストレス、過労、カゼに注意
パニック性不安うつ病は、ストレスや疲れがたまったり、カゼをひくとあらわれやすくなります。

発症後は、ストレス、過労、カゼにはくれぐれも気をつけることが大切です。
症状を悪化させ、病気を長引かせる大きなリスクになります。

★Point
●パニック障害が慢性期に入ると、うつ病があらわれやすくなる
●併発するのは「パニック性不安うつ病」で、気分反応性などの症状がある
●ストレス、過労、カゼが重なるとうつ病が出やすくなるので、注意が必要

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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