精神療法② 認知行動療法-1【うつ病はどう治す?】

うつ病

【認知療法と行動療法を統合】

認知行動療法は、認知療法と行動療法の二つが統合された治療法で、アメリカで開発されました。

認知療法は、その人の考え方や認識の仕方(認知)に焦点をあて、極端な考え方や認識の仕方(認知のゆがみ)の修正をはかりながら、問題点を解決していくものです。

一方、行動療法は、不適切な行動は誤った学習の結果と考え、徐々に適切な行動をふやしていけるように再学習を行っていくものです。

この二つの治療法のよいところをとって統合させたのが認知行動療法で、どちらにもかたよることなく、認知と行動の両方を改善していくことを目標としています。

【認知と行動と気分・感情をバランスよく】

認知行動療法の基本となるのは、「認知(考え)」「行動」「気分・感情」の3つの要素です。
この3つの要素が正三角形のようにバランスがとれているかどうかを見ながら、問題を解決していきます。

認知、行動、気分・感情の中の一部分だけに注目していると、人間関係や仕事上で失敗したとき、その原因がどこにあるのか気づくことができません。

認知行動療法は、この3つの関係性に着目し、認知の内容を深く掘り下げ、自分ではコントロールできない「自動思考」(ある状況に置かれたときに自然と浮かんでくる思考やイメージ)を自覚して、マイナスとなる考え方を修正するきっかけをつくります。

自動思考をとらえる(言語化する)と、認知の意外性に気づくようになります。
さらに認知を掘り下げていくと、自分の「スキーマ」を発見します。
スキーマとは、その人自身の持って生まれた要因や生まれ育ってきた環境などから育まれた人生観や価値観、個人的な信念、ものの見方などです。

自分のスキーマに大きな問題があるために、誤った信念が症状を引き起こしていることに気づき、その信念がいつも正しいわけではないことが認識できれば、そこから治療への道が開けます。

⇒「2」へ続く

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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