精神療法① 精神療法とは?【うつ病はどう治す?】

うつ病

【「心」の問題を解決していく精神療法】

うつ病治療の基本は、十分な休養と薬物治療です。
それとともに重要なのが、患者さんの心理的な側面にアプローチしていく精神療法です。

うつ病は、ストレスをためやすい性格や社会的要因などが複雑にからみ合って発症します。
そうした性格や社会的要因は、薬では治すことができません。
精神療法は、患者さんと治療者がいっしょになって、うつ病になった原因や背景を探り、それをともに解決していこうとするものです。
精神療法の主役はあくまでも患者さん自身であり、治療者は「患者さんを支える」ことを原則としていますので、治療者は患者さんの考えを批判したり、人格や成育環境などに深く立ち入ったりはしません。

ただし、うつ病は、精神療法だけで治すことはできません。
まず、薬である程度症状を改善させてから精神療法を行っていくというのが、うつ病の一般的な治療法です。
つまり、薬物療法と精神療法は車の両輪のようなもので、どちらか一方だけでうつ病を治すことはできないのです。

【自分に合った方法を見つけ気長につづける】

精神療法には、認知行動療法や対人関係療法などさまざまな方法がありますが、適切なタイミングで本人に合ったものを受けることで高い効果を得ることができます。

次から、主な精神療法について解説しますが、興味のある精神療法があれば、まず主治医と相談し、その療法が自分に合うかどうかを検討した上で受けるようにしましょう。

従来の精神療法と現在の精神療法

<従来の精神療法>

支持的精神療法
支持的精神療法では、治療者が患者さんの悩みや不安をよく聞き、それを理解して支持していく。
治療者は、患者さんの訴えに対し、よいとか悪いとか、まちがっているというような「価値判断」は行わない。
また、安易に励ますこともしない。
あくまで支持することによって、患者さんの気持ちを楽にさせ、精神的に自立できるようにして、回復させていく。

支持的精神療法の3つの特徴
①受容…何をいっても受け止めてくれる。
②傾聴…指示を出さず、まず話を聞いてくれる。
③共感…悩みを自分のことのように理解しようとしてくれる。

精神分析法
不安や悩みの原因がどのようなものであるかを、患者さんの過去にさかのぼるなどして、心の内側から探っていく。
20世紀初頭に、心理学者のフロイトによって創始された方法。

<従来の精神療法に加え…>

認知行動療法
従来の精神療法よりも実践的。
心の病気にとってマイナスとなる見方・考え方(認知のゆがみ)を修正する認知療法と、誤った学習の結果身についた行動を適切なものへと修正する行動療法を統合したもの。

対人関係療法
患者さんがかかえる対人関係の問題に焦点をあて、それを見直すことで人間関係の適応性を高めていく。

ほかに「森田療法」「生活改善療法」「アサーション」「瞑想法」「マインドフルネス認知療法」など。

●以上が合わさって、現在の精神療法に至る。

★Point
●精神療法は心理的なアプローチによる治療法
●精神療法の主役はあくまでも患者さん自身。治療者は手助けをするだけ
●精神療法にはさまざまな種類があるので、合ったものを見つけることが大切

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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