薬物療法⑥ 抗うつ薬の副作用への対処法【うつ病はどう治す?】

うつ病

【特に三環系抗うつ薬に副作用が出やすい】

抗うつ薬は、薬の効果をはっきり自覚できるまでに1週間から数週間かかるのに対し、副作用は早くからあらわれます。
服用したその日から副作用が出ることもあります。

特に副作用が起こりやすいのが、三環系抗うつ薬です。
口の渇き、便秘、排尿障害、かすみ目、めまい・立ちくらみ、だるさ・眠気、動悸・頻脈などが起こります。
四環系抗うつ薬は、一般的には三環系より副作用が起こりにくく、また程度もやや軽いとされます。
SSRIやSNRIは、吐き気や嘔吐、悪心、胃部不快感などの消化器症状をはじめ、頭痛、倦怠感などがあらわれることもあります。
NaSSAは、眠気、体重増加などの副作用が出ることがあります。

次に、主な副作用への対処法を述べます。

●消化器症状(悪心・吐き気・嘔吐・便秘・下痢)…消化器症状は頻度が高く、患者さんにはつらい副作用です。
また、服用後すぐにあらわれやすい副作用です。
制吐薬や消化器用薬などで対応しますが、ふつうは時間とともに改善されます。
便秘には、適度な運動、水分摂取、緩下剤の服用が有効です。

●口の渇き…少量の水やお茶をこまめに飲む、氷をなめる、シュガーレスガムをかむ、などの方法があります。
ただし、水分や糖分のとりすぎには注意します。
口の渇きはほとんどは一時的なもので、放置しておいても、やがては消失します。

●めまい・立ちくらみ・かすみ目…めまいや立ちくらみは、急に起き上がったときなどによく見られます。
ゆっくり動作をするようにすれば、ある程度防げますが、それでも耐えられない場合は、薬を減量するか、副作用の少ないほかの薬にかえてもらいます。
かすみ目は一時的なもので、たいていは1週間ほどで治まります。

●だるさ・眠気…だるさや眠気は、全身の緊張や疲労感がほぐれていく時期に見られるもので、副作用というより、薬が効いている証拠ともいえます。
だるさや眠気は、服用数日後から1週間ぐらいたつと慣れて軽快します。

●動悸・頻脈…10%前後の患者さんに見られる副作用です。
心臓疾患を持っている患者さんは、心臓への負担が少ないSSRIにかえるなどの方法をとります。

●排尿障害・尿閉…中高年の男性の患者さんに比較的多い副作用です。
利尿剤などで対処できる場合もありますが、改善しない場合は薬を減量するか種類をかえる必要があります。
尿意があるのに尿がまったく出ない状態(尿閉)になったら、病院で導尿などの処置をしてもらわなければなりません。
女性の場合は、尿の出はじめに時間がかかるといった排尿困難が見られますが、重篤な状態にはならないようです。

★Point
●抗うつ薬は、効果を実感するより前に副作用のほうが先にあらわれる
●副作用では消化器症状が多いが、時間とともに改善される
●副作用があまりひどい場合は、薬の量を減らすか薬の種類をかえてもらう

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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