こんなとき、どうしたら?【パニック障害・回復に近づくための日常生活のケア】

パニック障害

【行動が制限されても、頓服を飲めば動ける】

パニック障害の患者さんは、広場恐怖症のために行動が制限されることが多くなります。
場合によっては、危険に巻き込まれる可能性もありますので、あらかじめ対処法を知っておきましょう。

運転中に発作が起きたら
車を運転する患者さんの多くが、高速道路を苦手とします。
発作が起きても簡単に抜け出せないと感じるからですが、そう思えば思うほど、不安が強まり、発作が起こりやすくなります。
こわいと思う恐怖心が、かえって発作を起こしてしまうのです。

運転中に発作が起きそうになったら、まず車を安全な路肩に寄せ、ゆっくりと腹式呼吸をします。
ほとんどの場合、発作はそれでおさまります。
このような待ったなしのときこそ、腹式呼吸が大切です。

また、日ごろから、車には頓服(抗不安薬のワイパックスなど)とペットボトルの水を用意しておくことも大切です。

レジに並ぶときは
患者さんの中には、スーパーなどのレジに並ぶことをいやがる人がいます。
しかし、話をよく聞いてみると、並ぶのがいやなのではなく、「待つ」ことが苦痛なのです。
追いたてられるようで、不安感が増大するようです。

対処法としては、できるだけすいている列に並ぶ、並びながら別のことを考える、深呼吸をする、並ぶ前に頓服を飲んでおく、混んでいない小さな店を選ぶ、といった方法があります。

電車に乗るときは
電車やバスなどに乗らなければならないとき、患者さんがとれる対処法は主に2つです。
1つは、家族など同行者に付き添ってもらう方法。
もう1つが、あらかじめ頓服を飲んでおく方法です。

ほかには、音楽を聴く、本を読む、ガムをかむ、など、いずれにしても、不安以外のことに気持ちを向けることがポイントです。

歯科医院へ行くときは
歯科医院には、患者さんが恐怖を感じる要素がいくつもあります。
治療中に息苦しくなる、イスにあおむけの態勢で拘束される、治療器具がこわい、歯を削られるのがこわいなど。

対処法としては、まず歯科医にパニック障害であると伝え、配慮をしてもらうことです。
あおむけにすわらずに立ったまま、医師がのぞき込んで治療をしてもらったケースもあります。

患者さんどうしで情報交換し、理解のある歯科医院を紹介してもらうのもよいでしょう。

ただし、病気のことを知らせたくない患者さんは、治療の前に頓服を飲んで対処します。

飛行機に乗るときは
広場恐怖症に関し、患者さんがもっとも恐怖する場所・状況を調べたところ、いちばん回答が多かったのは飛行機でした。

空の上なので、すぐに逃げられないことが最大の理由です。
実際、患者さんに話を聞いても、「飛行機だけはダメ」という人が少なくありません。

対処法としては、搭乗前に頓服を飲むことですが、最悪のことを考えて、電車で行ける範囲であれば電車を使うことも考えましょう。

★Point
●発作が起こる不安にそなえ、あらかじめ頓服を飲んでおく
●発作への対処としては、腹式呼吸も有効
●かかりつけの歯科医などには、病気だと伝えておく

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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