【規則正しい食生活は、生活全般をととのえる】
食事は生活の核となる大切なものです。
食事が不規則になってくると、「体内時計」のリズムが乱れ、生活全般が乱れてきます。
朝昼晩決まった時間に、規則正しく適量の食事をとることは、健康づくりの基本です。
できるだけ添加物の入っていない新鮮な食品であれば申し分ありません。
パニック障害では、過敏性腸症候群のような腸の病気を併発したり、下痢や便秘など腸のトラブルを起こしやすいため、塩分や糖分、脂肪などをとりすぎないようにして、バランスのとれた食事内容にすることも大切です。
しかし、食べるという行為は心理的なものと深くかかわっていますので、心のトラブルが異常な食行動になってあらわれることがあり、注意が必要です。
パニック障害の人は、不安のために「いつも何かを口にしていないと落ち着かない」といった心理から、一日中だらだらと食べつづけてしまうことがあります。
特に、パニック障害にうつ病(パニック性不安うつ病)を併発すると、チョコレートなどの甘いお菓子や菓子パンを「むちゃ食い」といえるほどのペースで食べつづけるケースがまま見られます。
糖分には不安や抑うつ感をやわらげる作用があるといわれます。
甘いものを食べるとインスリンが分泌され、それによって脳内のセロトニンが増加して、抗うつ薬を飲んだのと同じような効果があると考えられています。
そのため、パニック障害の患者さんはつい甘いものを求めてしまう傾向があります。
しかし、甘いものを食べて気分がよくなるのは一時的で、食べすぎると体重増加をまねくだけでなく、体重増加によって自己嫌悪におちいり、また気分が落ち込むという悪循環となります。
不安感を「食べつづけること」でまぎらせようとしても、根本的な解決にはなりません。
過食を放置しておくと、心の病気をさらに悪化させることにもなりますので、注意が必要です。
不安からくるとめどない食欲を克服することは、容易ではありませんが、食生活を見直す手がかりとして、問題となる食行動を下にあげてみました。
次回は、改善するための対処法をいくつか紹介していきますので、できることからはじめてみましょう。
食生活がととのってくると、生活全般がととのい、それが心にもよい影響をあたえます。
■問題となる食行動をチェック
CheckPoint-①
週に3日以上、度を越して食べていませんか?
CheckPoint-②
チョコレートなどの甘いお菓子を、たえず食べつづけることはありませんか?
CheckPoint-③
この3ヵ月間に、健康時の体重の5%以上(例:体重50キロでは2.5キロ以上)ふえていませんか?
★Point
●いつも何かを口にしていないと落ち着かない不安感が過食をまねく
●パニック障害にうつ病を併発すると、甘いものを過剰に食べるようになる
●朝昼晩の食事時間を決めることが、食生活の乱れを改善するポイント
奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史
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