自殺を防ぐ・家族の役割④【うつ病になってしまったら?】

うつ病

【回復しかけてきたころがいちばんあぶない】

うつ病の患者さんの家族にとって、もっとも注意しなければならないのが、自殺です。

自殺については、よくいわれるのが、うつ病になりかけの初期と、回復しかけてきたころに多いということです。
症状が重いときは、自殺するエネルギーすら失われているので、実は自殺の可能性はそれほどありません。
むしろ、病気が少し回復してきて、気力も出てきたころがいちばんあぶないのです。
まわりの人にとっては、「ずいぶんよくなっていたのに、なぜ……」という思いと悔いが残ります。

【患者からの「SOS」のサインを見逃さない】

自殺をする人は、「死にたい」と思う反面、「生きていたい」という相反する思いもあります。
そのため、自殺を考えているときには、周囲に何らかのSOSのサインを出すといわれます。
家族などまわりの人は、患者さんに次のような言動が見られたら、すぐに主治医に相談し、すばやく対応しなければなりません。
場合によっては、入院が必要になることもあります。

●自殺をほのめかす
「死にたい」「もう生きていても仕方がない」「自分なんかいないほうがいい」といった、直接自殺をほのめかす言葉はもちろん、「長い間お世話になりました」「あとのことは頼みます」「生きていてもみんなに迷惑をかけるだけ」「自分には将来がない」「どこかへ行ってしまいたい」「生きている意味がない」というように、何となく死を暗示させる言葉を口にした場合も要注意です。

●気分が不安定になる
極端に怒りっぽくなったり、興奮したり、落ち着きがなくなったりします。

●態度の急変
急に大量のお酒を飲んだり、危険行為におよんだり、逆に突然明るくふるまったりします。

●部屋にこもる
部屋に引きこもったまま、家族と顔を合わそうとしなくなります。
食事もあまりとらなくなります。

●身辺の整理をする
手紙や写真などの整理をしたり、大事にしていたものを人にあげたりといった行動が見られたら、非常に危険な状態です。

【死なないでほしいとはっきり伝える】

患者さんに自殺をほのめかすような言動が見られたら、家族は、本人に、「どうか自殺だけはしないでほしい」「あなたに死なれたら、私たちは悲しい」「私たちにはあなたはかけがえのない人」という気持ちをはっきり伝えましょう。
そして、それを何度もいいましょう。
患者さんは、死ぬことを考えていても、頭の片隅では、死に対する恐怖や、残される家族のことを思っているものです。
また、死ぬことで頭がいっぱいになっている患者さんが、家族からの「死なないで」というひと言でふっとわれに返ることもあるのです。

【自殺しやすい環境に置かない】

患者さんが衝動的に自殺をはからないようにするためには、家族はできるだけ患者さんから目を離さないようにすることが大切です。
患者さんが通院などで外出するときも、なるべく付き添いましょう。

また、患者さんの部屋には、刃物やロープ類などを置かないようにします。
窓から飛び降りるのを防ぐためには、できるだけ部屋を1階にするとか、マンションなどの高層階に住んでいる場合には、ベランダから遠い部屋に移ってもらうとかの配慮が必要です。

ただ、自殺のおそれがあるからといって、家族が四六時中患者さんを見張っているわけにもいきません。
もし、患者さんに自殺の兆候が見られたら、すぐに主治医に連絡して指示をあおぐことが大切です。

★Point
●自殺は、うつ病の初期と回復しかけてきたころに多い
●患者さんが自殺をほのめかしたら、家族の気持ちをはっきり伝える
●自殺の危険があるときは、患者さんを自殺を実行しやすい環境に置かない

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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