患者さんとの接し方・家族の役割①【うつ病になってしまったら?】

うつ病

【できるだけ自然にあたたかく見守る】

うつ病になって、いちばんつらい思いをしているのは患者さん本人です。

家族は、その患者さんのつらい気持ちをよく理解し、あたたかく見守ってあげることが大切です。

患者さんとの接し方で気をつけたいのは、あまり神経質にならないこと、そしてふだんとあまり変わらない接し方を心がけるということです。
必要以上に、はれものにさわるように気をつかいすぎることは、逆効果です。

うつ病の患者さんは、自分を責める気持ちが強いので、家族が急にやさしくなったり、以前と接し方がかわったりすると、自分のせいで家族に気をつかわせていると、ますます自分を責めてしまいます。

また、不安と孤独感でいっぱいの患者さんに、「私たちはいつもあなたの味方ですよ」「病気は必ず治るから、あせらないで、いっしょに病気を治していきましょう」という気持ちを伝えることも大切です。

【「原因探し」はかえって患者さんを苦しめる】

家族としては、どうしてうつ病になったのか、その原因を知りたいと思う気持ちがあります。

しかし、「うつ病になった原因はすべて自分にある」と思っている患者さんに、何が悪かったのかと問いただすことは、かえって患者さんを苦しめることになり、逆効果です。

また、患者さんが落ち込んでいるときに、「何を悩んでいるの」とか「何がつらいの」などと聞くことも、ますます患者さんを追いつめることになるので、やめましょう。

【患者さんの話のよい聞き手になる】

うつ病の患者さんには、基本的に「受け身」で接してあげることが大切です。
もしも患者さんが重い口を開いて、自分から話そうとしたときには、じっくり話を聞いてあげましょう。
何か聞きたいことがあっても、うつ病の患者さんは会話そのものを苦痛に感じている場合があるので、なるべく本人の話を聞くだけにしましょう。
もちろん、あまり気をつかいすぎるのもよくありませんので、気になることがあれば、いつものように、自然に話し合うのもよいでしょう。

要は、家族が本人と自然な気持ちで向き合い、その気持ちをしっかりと受け止めてあげることが大切です。

家族の人はこんな接し方をしていませんか?

●「怠けている」と思っていませんか?
家族は、病気のせいで無気力になっている患者さんを、「怠けている」「がんばりが足りない」「甘えている」とつい見がちです。
病気のせいで何もできない患者さんを、ますます傷つけ苦しめます。

●回復をあせっていませんか?
家族の回復をあせる性急な気持ちは、患者さんにも伝わります。
うつ病は一直線にはよくなりません。
本人のペースに合わせ、一歩一歩治療を進めていくことが大切です。

●患者さんの話に耳を傾けていますか?
うつ病の患者さんは、話をするのも聞くのもおっくうに感じています。
よかれと思って、家族があれこれ話しかけることは、かえって患者さんの負担となります。
そのかわり、自分のほうから話そうとしたときは、じっくりと聞いてあげましょう。

●気をつかいすぎていませんか?
患者さんにはれものにさわるように接したり、急にやさしくなったりすることは、本人に「自分のせいで気をつかわせている」と思わせ、逆効果です。
それでは、家族も疲れ果ててしまいます。
さりげない心くばりは必要ですが、何よりも「これまでと変わらない、ふつうの態度」で接することが大切です。

★Point
●患者さんをあたたかく見守り、ふだんとかわらない接し方を心がける
●うつ病になった原因を探るのは、かえって患者さんを苦しめるだけ
●無理に話しかけない。本人から話そうとしたときは、じっくり話を聞く

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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