自律訓練法…心身をリラックスさせる【パニック障害の精神療法-6】/神経質な人に向く「森田療法」とは

パニック障害

【緊張をほぐしストレスへの抵抗力をつける】

不安や恐怖は心も体も緊張状態にし、その緊張が神経を過敏にして、さらに発作を起こしやすくします。

パニック障害の患者さんにとって、緊張をときほぐすリラックス法を身につけることには大きな意味があります。

自律訓練法は、これだけで症状を改善することはできません。
ただし、心と体の緊張をやわらげて心身を安定させることができるので、うつ病や不安症への効果が高く、多くの医療機関が取り入れています。

パニック障害では、曝露療法の前に行うことがすすめられています。
自律訓練法で緊張をやわらげておくと、不安や恐怖におちいりそうなときにも落ち着いて対処できます。

自律訓練法の基本は、体の力を抜いて筋肉をゆるめることです。
そうすることで全身の毛細血管が拡張して、血液の循環がよくなり、心身の緊張がほぐれてきます。
また、呼吸法の調節もポイントです。
深く、静かに、ゆっくりと腹式呼吸を行うことで、精神が安定しているときの脳波であるα波がふえます。

最初は、正しいやり方を専門家に指導してもらいましょう。
慣れてくれば、自分でセルフコントロールができるようになります。

《自律訓練法の効果》

●疲労回復
●抗ストレス効果
●コントロール力アップ
●集中力アップ
●苦痛の緩和作用
●精神力アップ

★Point
●不安や恐怖による心身の緊張をときほぐす効果がある
●精神がおだやかになっているときの脳波(α波)がふえる
●心身を安定させ、認知行動療法の効果を上げる

神経質な人に向く「森田療法」

「あるがまま」に受け入れる

森田療法は、パニック障害(当時は神経症という名前)を病んだ経験を持つ精神科医・森田正馬が、みずからの経験をもとに1919年(大正8)に創始した精神療法です。

森田療法では、心の病は心身が悪循環におちいっている状態ととらえます。
その点は、認知行動療法と共通しています。

ただし、認知行動療法では、不安や恐怖は誤った思い込みであるとして、「認知の再編成」で修正することに重点を置きますが、森田療法では、不安や恐怖を、それ自体は自然なものとして「あるがまま」に受け入れるように促していきます。

不安や恐怖を、「あってはいけないもの」として排除しようとすると、かえってそれにとらわれ、悪循環におちいるからです。

また、不安や恐怖は、「よりよく生きたい」という意欲と表裏一体のもので、その意欲があるからこそ悩みや不安が生じると考えます。
治療では、この「生への欲望」を、前向きに行動するための力にして、不安にとらわれる気持ちから脱していくことをめざします。

入院と外来、どちらでも可能

森田療法は、もともと神経症を対象にはじまった精神療法ですので、特に神経質な人に向いています。

入院治療では、安静に過ごす「臥褥期」と、「軽作業期」「作業期」「社会復帰期」という流れで治療が行われます。
入院中のさまざまな体験を通して、不安や悩みを受け入れながら、症状への「とらわれ」から離脱し、本来のよりよく生きようとする健康な欲求を取り戻していきます。

森田療法は、約3ヵ月程度の入院治療が原則ですが、最近では、入院が1ヵ月程度のものもあり、外来治療も行われています。
また、社会復帰のためのサポートも行っています。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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