集団行動療法…グループで助け合うメリット【パニック障害の精神療法-4】

パニック障害

【同じ病気を持つ仲間が互いに助け合える】

行動療法には、一人で行う「自己行動療法」と、グループで行う「集団行動療法」があります。

自己行動療法は、自分だけの恐怖場面を設定し、自分の体力にそった行動レベルを、自分のペースで時間をかけて行えるメリットがあります。

しかし、限界もあります。
行動療法を一人で行うと、うまくできないと自分を責め、挫折することがあります。

集団行動療法には、こういった挫折が少ないとされています。
いっしょに行動する人がいることで、恐怖がやわらぎ、目標が達成しやすくなるのです

また、広場恐怖症がある人は、家族などまわりの人に助けを求めたり頼ったりしますが、内心では、サポートを受けるばかりの人間関係を苦痛に感じ、積極的に取り組む気持ちになれないことがあります。

集団行動療法を行うことで、こういった閉じこもった人間関係から抜け出すことができ、広がりをつくることができるのです。

集団行動療法では、同じようなレベルの患者さんがグループになり、互いに助けたり、助けられたりしながら行動します。
そうすることで、自分も人のために役立つことができるという喜びが得られ、治療にもプラスの効果をもたらします。

ある女性の患者さんは、もう10年以上も電車に乗れないで過ごしてきました。
外出するときは、夫が運転する車に同乗していました。

これほど長い間、広場恐怖症をかかえたまま生活してきた人は、通常の自己行動療法ではなかなか治すことができません。
それどころか、行動療法に踏み出すことすらできないことが多いのです。

ところが、この患者さんは、集団行動療法によって、一人で電車に乗れるまでになりました。
声をかけ合える仲間がいたからでした。

集団行動療法は、医療機関にとってもメリットがあります。
多くの患者さんをいっしょに指導できるので、時間を有効に使うことができ、スタッフの手間も少なくてすむからです。
集団行動療法のプログラムを設ける医療機関はふえていますので、問い合わせてみるとよいでしょう。

なお、集団行動療法に参加するには、主治医の同意を得ることが条件です。
ほかの医療機関にかかっている場合は、「情報提供者」が必要となることがありますので、参加にあたっては条件を確認しましょう。

集団行動療法のメリット

●いっしょに行動する人がいることで、恐怖や不安を緩和する
●「苦痛な症状」を経験しているのは、まわりでは自分だけだったのが、同じように経験している人がいることを知り、目標を共有できるようになる
●ほかのメンバーの「行動を成功させた体験」をモデルとして学べる
●他者への依存が、他者との同調へと高められ、「あなたにできたのだから、私も」と、効果が広がっていく
●パニック障害や行動療法についてお互いが持っている情報を交換でき、理解が深まる

★Point
●集団行動療法は自己行動療法より挫折が少ない
●いっしょに行動する仲間の経験をモデルにして学ぶことができる
●広場恐怖症のため狭くなっていた人間関係に広がりができる

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

心理カウンセリングルーム ナチュラリー. では、「来訪・訪問カウンセリング」、及び、電話・ビデオ通話・メールによる「ネットカウンセリング」と、豊富なメニューを揃えております。
遠方の方におかれましても、どんなお悩みでも、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。

●来訪・訪問カウンセリング http://mental-naturally.com/visit/
●ネットカウンセリング   http://mental-naturally.com/internet/