認知療法…不安を生む考え方を見直す【パニック障害の精神療法-2】

パニック障害

【考え方を直すプロセスは回復に向かう道】

パニック障害の患者さんには、特徴的な思考パターンがあります。
「不安だ」「こわい」という思いから、ものごとに過剰に反応し、問題をさらに大きくしてしまうのです。

軽いめまいがあったり、少しドキドキしただけで、「また発作が起こるのではないか、いやきっと起こる」と思い込んだり、発作で死ぬことはないと聞かされても、「今度こそ死んでしまう」と心底おそれます。

また、実際には違うのに「自分は弱い」と思い込みます。
自力で切り抜けられるような状況でも、恐怖や不安をいだき、最初からあきらめてしまうのです。

認知療法では、このような思考パターンを見直していきます。
「不安だ」「こわい」という思考以外にも、多様な思考パターンがあるのだということを学習し、医師や臨床心理士によるカウンセリングによって「認知(ものの見方・考え方)の再構成」を行っていきます。
「不安だ」「こわい」というのは、いってみれば感情的な反応です。
それを、患者さん自身が論理的な目で見直せるように、カウンセラーはアドバイスします。

ただし、カウンセラーは手助けをしますが、かえるのはあくまでも患者さん自身です。

長い間、慣れ親しみ、しみついてしまった「心のクセ」をかえるのは、容易ではありません。
最初はなかなかうまくいかず、挫折しそうになるかもしれません。
しかし、このクセを直すプロセスを終えることで、回復は近くなります。

自分の不安を論理的に見直してみる
(「認知の再構成」の練習)

《Step-1》
不安を生んでいる自分の考えを書き出してみる

たとえば……
「この仕事は私にはできない。失敗したら、評価も下がって、もう仕事をまかせてもらえない」
「みんなが私をきらって、無視をしている」

《Step-2》
自分の考えに自分で質問してみる

●その考え方は、現実的だろうか?
●別の考え方がないだろうか?
●自分が考えている「最悪の事態」になったとして、だからどうだというのか?
●最悪の事態になる可能性は、どれくらいあるか?
●自分はこわいと思っているが、本当に「こわい」のか。その根拠は?

《Step-3》
自分に質問し検討してみて、修正した考えを書き出してみる

たとえば……
「この仕事がむずかしいのは、みんなわかっている。自分ができることをやってみよう。どんな結果が出ても、全力をつくせばきっと理解してもらえる」
「長所・短所はだれにでもある。私の長所を理解してもらえるように努力してみよう」

★Point
●認知療法は、医師や臨床心理士のアドバイスを受けながら行う
●悲観的に考える自分の心のクセを見直し、自分自身で修正していく
●長い間しみついた考え方をかえるのは大変でも、回復につながる

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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