ストレスホルモンと脳内の変化【うつ病はどうして起こる?】

うつ病

【わかってきた偏桃体の役割】

強いストレスを受けつづけると、なぜうつ病になるのでしょうか。

うつ病はさまざまな要因が複雑にからみ合って発症しますが、近年の研究によって、その基盤には脳内のメカニズムの障害という「生物学的な原因」があることがわかってきました。

その中でも、特に注目されているのが「偏桃体」の役割です。

偏桃体は、脳の側頭葉内側の奥にあり、攻撃行動や恐怖反応、情動的な記憶といった、もっとも原始的な活動をつかさどる部分です。
偏桃体が活動すると、恐怖や不安や悲しみの感情を生み出します。

強いストレスを受けると、この偏桃体が活発に働き、ストレスホルモンである「コルチゾール」を分泌して、ストレスに対応しようとします。
ところが、強いストレスに長時間さらされつづけると、ストレスホルモンが過剰に分泌され、その結果、脳の神経細胞を修復・活性化させる働きのある「脳由来神経栄養因子(BDNF)」が減り、脳の神経細胞が委縮します。
このことにより、意欲や行動の低下をまねき、うつ病になると考えられるのです。

★Point
●うつ病を引き起こす原因として、脳の「偏桃体」の役割が注目されている
●偏桃体は、攻撃行動や恐怖反応など、人間の根源的な活動をつかさどる部分
●強いストレスを受けると、偏桃体から過剰なストレスホルモンが分泌される

双極性障害の脳内の変化

【神経細胞の減少や、細胞死が見られる】

双極性障害(躁うつ病)は、躁状態とうつ状態をくり返す病気ですが、やはり脳に何らかのトラブルが起こり、それが原因で変調をきたしていると考えられます。

このところ脳の研究が進み、双極性障害についても少しずつわかってきました。

一つは、脳内の神経細胞の減少です。
脳の記憶形成の中枢である海馬の「介在ニューロン」という神経細胞が、双極性障害の患者さんの脳では4割ほど少なくなっていることが、アメリカの研究グループによって報告されています。

介在ニューロンは、興奮性の神経細胞のまわりにあって、これをコントロールする役割を持っています。

また、心の働きを統合する役割もあるとされ、これが減るために、双極性障害の症状とかかわってくると考えられます。

さらに、神経細胞のカルシウム濃度が高くなり、細胞死をまねきやすくなっていることも明らかになってきました。

MRIなどを使った脳画像研究により、感情にかかわる偏桃体の活動が亢進したり、認知にかかわる前頭前野の活動が低下したり、大脳皮質の深部の白質という部分に脳梗塞のような虚血性の変化があることもわかってきています。

双極性障害の脳では、特定の部位の神経細胞が委縮しやすくなっていると考えられるのです。

奈良 心理カウンセリングルーム
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