【パニック障害の原因】脳の機能障害や、ストレス、体質の影響-①

パニック障害

パニック障害に限らず、心の病気は誤解されがちです。
体の病気のようなはっきりとした検査データがないため、周囲の人からは、「性格のせい」とか「気の持ちようだ」などといわれてしまうのです。

しかし、心の働きとは脳の働きであり、パニック発作が起こるのも脳の機能障害によるものだということがわかってきています。

脳について知ることは、パニック障害の症状を冷静に受け止めるのに役立ちます。
それは、病気で苦しむ気持ちに落ち着きをあたえ、治療に取り組むときの助けとなります。
患者さん本人だけでなく、家族など周囲の人も、脳について理解を深めることが大切です。
あまり専門的なことは必要ありませんが、ベーシックな知識があれば、薬の作用などについても理解できるようになります。

【脳が誤って作動し、パニック発作を起こす】

パニック障害の発病のメカニズムについては、まだ十分に解明されていませんが、パニック発作が起こるときの脳内の機能障害については、だいぶわかってきています。

パニック発作がもたらす不安や恐怖は、本来は危険から身を守るための反応です。
脳には危険が迫ると警報を鳴らすしくみがあり、不安感や恐怖感を呼び起こして、危険から逃げたり、敵と戦ったりするための気力やエネルギーを奮い立たせます。
この警報を鳴らす役割は、主に「偏桃体」と「青斑核」が行います。

偏桃体は、情動の中枢で、身のまわりの情報が、目、耳、鼻などの五感を通して届けられると、それが危険なものかどうかを判断し、危険な場合は恐怖感を呼び起こします。
その恐怖感は、中枢神経系から青斑核へと伝わります。

恐怖感が伝達された青斑核は、ノルアドレナリン(神経を興奮させる神経伝達物質)を放出し、筋肉に血液を送り込んで心拍数を速くしたり血圧を上げたりして、敵と立ち向かう体制をととのえます。

しかし、この警報システムは敏感で不安定なために、誤って作動することがあります。
そうすると、まわりに危険がないのに、危険を伝えるノルアドレナリンが異常に分泌され、脳内のさまざまな領域を刺激します。

この刺激は、恐怖感を引き起こすだけでなく、視床下部・自律神経も興奮させ、動悸、呼吸困難、吐き気などの自律神経症状を起こします。

このように、パニック発作は、偏桃体を中心にした「恐怖のネットワーク」といわれる神経回路の異常によって引き起こされると考えられるのです。

⇒ ②へつづく

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