ふえている「難治性うつ病」とは?

うつ病

【うつ状態が慢性化し、再発をくり返す】

うつ病は、薬物治療を開始すると、個人差はありますが、大体2~3週間で効果があらわれはじめます。

ところが、人によっては、十分な量の抗うつ薬を、十分な期間服用しても、なかなかうつ症状が改善しなかったり、いったん寛解(症状がなくなること)しても、すぐに再発してしまったりして、2年以上の慢性の経過をたどるケースが見られます。
このようなうつ病を、「難治性うつ病」、あるいは「治療抵抗性うつ病」と呼びます。

難治性うつ病は、うつ病患者全体の約3割を占め、近年増加しているといわれています。

難治性うつ病の原因はまだよくわかっていませんが、次のような理由が考えられます。

●不安障害や適応障害を合併している場合
●うつ症状が双極性障害(躁うつ病)のものである場合
●パーソナリティ障害の合併、特に境界性パーソナリティー障害がある場合
●アルコールなど物質依存の合併がある場合
●身体的合併症がある場合(たとえば甲状腺機能低下症、HIV、脳梗塞など)
●本人の病前性格に偏りがある場合

ただ、このような原因がないにもかかわらず長引くケースもあるので、治療法については医師とよく相談することが大切です。
薬をかえたり、場合によっては「通電療法(ECT)」を検討してもよいかもしれません。

また、1年以上治療しても症状の改善が見られない場合は、主治医と相談をした上で、「セカンド・オピニオン」(主治医以外の専門医の意見を聞いてみる)をとってみるのもよいでしょう。

■通電療法

通電療法(ECT)は、頭部に電極をつけて電流を流し、その刺激によって脳の神経の働きを通常の状態に戻す治療法です。
電気刺激によりけいれんが起こることから「電気けいれん療法」とも呼ばれていますが、最近は、全身麻酔をしたあと、筋弛緩剤を投与し、けいれんが起こらないようにした「修正型電気けいれん療法(m-ECT)」が主流です。

通電療法は、安全で、抗うつ効果が高く、なおかつ即効性があることが特徴です。
ただし、実施する場合には、必ず本人および家族の同意が必要です。

通電は、こめかみに器具をつけてから3秒ほど行います。
全身麻酔をかけるので、入院して行う必要があります。
大体週に2~3回、計6~12回を1クールとして行います。

副作用としては、頭痛や、一時的な記憶障害が起こることがありますが、重大なものではありません。

薬が効きにくい重症のうつ病、自殺のリスクの高い人、双極性障害(躁うつ病)や統合失調症で興奮の激しい人に有効な治療法です。

通電療法は、即効性がありますが、持続性がないともいわれており、そのため定期的に通電療法を受けるとよいとされています。

なお、通電療法はどの病院でも受けられるわけではありません。
受けたいという場合は主治医に相談してみましょう。

奈良 心理カウンセリングルーム
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