最近のうつ病の傾向-①【うつ病とはどんな病気?】

うつ病

【うつ病患者は年々ふえている】

厚生労働省の調査によると、日本のうつ病患者数(躁うつ病を含む)は、1996年では43.3万人でしたが、2005年で92.4万人、2014年では111.6万人と増加しています。
しかし、これは医療機関を受診した患者さんの数で、実際にはさらに多くの患者さんがいると考えられます。
一方、うつ病患者さんの5人に4人はきちんと医師を受診していないというデータもあります。

また、2010年9月には、厚生労働省が「自殺やうつ病での失業などによる2009年度の経済的損失額は推計で約2.7兆円にのぼる」との調査結果を発表しました。

【うつ病による自殺は大きな社会問題】

また、うつ病をはじめとする精神疾患は、自殺の重要な要因となっています。
日本では、年間3万人以上の自殺者が10年以上にわたって出ていますが、実に国民の10人に1人は自殺で亡くなっていることになります(自殺は死亡原因の第6位)。
その自殺をはかった人の79%に精神疾患があり、その46%はうつ病であるという調査結果があります。

さらに、最近は中高年の自殺が増加していますが、その背景の一つにうつ病があるといわれます。
中でも、長時間労働などが原因でうつ病になり、自殺をしてしまう、いわゆる過労自殺が増加しているといわれ、大きな社会問題となっています。

【「軽症うつ」がふえている】

いわゆる典型的なうつ病を分類上は「大うつ病」といいますが、最近は、それより症状が軽い、「軽症うつ」といわれる患者さんが、特に若い人の間にふえている傾向があります。
軽症うつは、「軽度うつ」、あるいは「プチうつ」などとも呼ばれます。

典型的なうつ病とくらべると、軽症うつは症状が軽く、「最近、疲れやすくなった」「意欲がわかない」「落ち込む」といった心身の不調を訴えますが、仕事や生活の面では特別大きな支障をきたさないという特徴があります。

ほかに、症状としては、軽いうつ気分が長くつづいたり、集中力がなくなったり、不眠や食欲不振などがつづきますが、これが単なるゆうつなだけなのか、あるいは病気の抑うつ症状なのか、症状が非常に似ているために判断がむずかしいという問題があります。
また、軽症うつには、いわゆる「仮面うつ病」の形をとるものもあるので、油断はできません。

はじめは軽い症状でも、適切な治療を受けないでいると、症状が悪化したり、治りにくくなったりするおそれもあるので、そのうち治るだろうと軽く考えないようにしましょう。

⇒ ②へつづく

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