【パニック障害の経過-⑤】思考や行動が変化する-2

パニック障害

●自己中心的になる

パニック障害の人がうつ病(非定型うつ病)を併発するようになると、自己中心的でわがままな行動をとることがあります。

これは、非定型うつ病の「気分反応性」によって、まわりで起こることに気分が左右されるためです。

患者さんは、自分に好ましいことがあると、うつ気分が軽くなって行動的になる一方、イヤなことがあると激しく落ち込み、体を動かすこともおっくうになります。
そのアップダウンが極端なため、まわりからは気まぐれで自分勝手と見え、「わざとやっている」ととられてしまうこともあります。

パニック障害の患者さんは、病気になる前は、明朗で活動的な一方、まじめで他者の目を気にしやすいという両面をあわせ持つ傾向があるともいわれます。

自分の感情を表に出すことが少なかった患者さんが、パニック障害によってその壁が破られ、自己中心的な気分が表に出るようになったと考えることもできます。

いずれにしても、患者さんの自己中心的な行動は、社会的にはマイナスですので、家族や周囲の人は、冷静で客観的な目で患者さんにアドバイスしてあげることが大切です。

●攻撃的になる

パニック障害に非定型うつ病を併発すると、非常に攻撃的になる場合があります。

攻撃性は、「怒り発作(アンガーアタック)」となってあらわれます。
これは、ささいな刺激に対して、いわゆる「キレる」状態になり、並はずれて大きな反応をしてしまう病的な行動です。

怒り発作では、パニック発作のような身体症状(動悸、発汗、めまい、呼吸困難など)もありますが、不安や恐怖はそれほど前面にはあらわれず、激しい怒りが唐突にあらわれます

怒り発作は攻撃性をともない、大声を上げて相手を非難したり、暴力的になって手あたりしだいにものを壊したりします。

しかし、発作がおさまると、患者さんは「申しわけないことをした」と自己嫌悪におちいり、うつ状態が悪化します。
また、発作を起こしたのは、本来の自分ではないとも感じています。

怒り発作は、すべての患者さんに起こるわけではないのですが、この発作がある患者さんは、うつ尺度が高いという調査報告もあります。

なお、怒り発作がたびたび起こる場合は、攻撃が自分へと向かい、自殺をしてしまうおそれがあるので、医師に相談してください。
SSRIのフルボキサミンなど、怒り発作に効果がある薬を処方してもらうことができます。

★Point
●広場恐怖症やうつ病を併発すると、考え方や行動に変化が出てくる
●依存的になったり自己中心的になるのは、病気ゆえのこと
●攻撃的になる怒り発作も、患者さん本人は本来の自分とは違うと感じている

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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